山田杏奈の決意「20代をアシㇼパという役と共に生きていく」“鯉登少尉”の配役については…?
20代をアシㇼパという役と共に生きていくことになる
――コメディ、アクション、ドラマなどすべての要素が絶妙に融合しているのが、実写版の魅力の一つでもあるかと思います。演じている山田さんは、作品のどこに魅力を感じていますか? ストーリーの中心に金塊を探すというドラマ性がありつつ、そこに濃すぎるキャラクターたちが入ってくることで、場面が変わるたびに次から次へそちらに見入ってしまうような魅力もすごくあると思います。今回“ドラマ”というフォーマットでお届けできることで、映画版とはまたちょっと違った面白さもはらんでいると思います。ドラマでは、とにかく豪華なキャラクターの皆さんが出ているので、いろいろな相乗効果で満足度の高い作品になっています。そこが魅力なのかなと思います。 ――癖が強いとおっしゃっていますが、アシㇼパも十分強いですよね(笑)。 そう……ですよね! でもほかの皆さんがすごすぎて(笑)。 ――これまで自分を癖の強い俳優だと思ったことはありますか? 私ですか? ないです、ないです。やっているといろいろな感覚が麻痺してくるところはあるんですが(苦笑)、アシㇼパをやるにあたって、私自身としても、今までにやったことのないような芝居感でやらせてもらっていました。新しい振り切り方をさせてもらえたなという感じはしていて、本当に楽しかったです。 ――アシㇼパは間違いなく山田さんの代表的なキャラクターの一つとなり、「アシㇼパ以前/後」でこの先語られることも多くなりそうですよね。 映画が公開されて、たくさんの皆さんに観ていただいたからこそ、「アシㇼパだよね」と声をかけていただけることが非常に増えました。今回のドラマ版も、次の映画も含め、アシㇼパは今後長くやらせていただく役になっていくと思っているんです。私自身、役に対する思い入れもどんどん深くなっています。20代をアシㇼパという役と共に生きていくことになるので、もっと気を引き締めて頑張りたいです。 ――20代はアシㇼパと共にという、とてもうれしいお言葉をいただきました。さらにその先、30代に向けてどんな役者になりたい、どんな役をやっていきたいなど、今見えているものはありますか? 正直、まだ全然想像がついていません。ただ、今回『ゴールデンカムイ』に参加させていただいて思ったのが、癖の強いキャラクターができる皆さんが本当にすごい、と。私は今ヒロインであったり、普通の感覚を持つ、感情移入してもらいやすい役をやらせてもらうことが多いんです。今後は、またそことはちょっと違った、ワンポイントを入れられるようなお芝居ができればと思うようになりました。そうしたら、もうちょっと広がっていくのかなと思っています。 ――ありがとうございました! 最後にドラマの放送を待ち望んでいる読者に、一言メッセージをお願いします。 ドラマは映画から続くストーリーになっています。物語自体もどんどん進んでいきますし、様々なキャラクターたちが加わることで、何段も面白くなって勢いがついている作品に仕上がっています。間違いなく楽しんでもらえるはずなので、ぜひ見逃さずにご覧ください! 山田杏奈(やまだ・あんな) 2001年生まれ、埼玉県出身。2011年、『ちゃおガール2011☆』オーディションでグランプリを受賞。18年、映画『ミスミソウ』で初主演を務める。19年にヒロインを務めた映画『小さな恋のうた』では第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。近年の出演作に映画『ゴールデンカムイ』、正体(2024年11月29日公開予定)、ドラマ「ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」など。 衣装クレジット ジャケット 97,900円/ミラ ショーン バイ チカ キサダ(コロネット http://www.coronet.co.jp) 、ドレス 156,200円/ヴィクトリア ベッカム(イーストランド 03-6231-2970) 、 イヤカフ 17,600円/リキッド(http://liquid-jewelry.com/) 、 ブレスレット 22,000円/フリンク(http://www.flynktokyo.com) 、 リング 37,400円/フレーク(03-5833-0013) 、 シューズ 53,900円/マレーラ(三喜商事 03-3470-8233)
赤山恭子