山田杏奈の決意「20代をアシㇼパという役と共に生きていく」“鯉登少尉”の配役については…?
鯉登少尉の配役を聞いて
――映画に続くドラマ『北海道刺青囚人争奪編』は、全9話に面白さが詰まっていますよね。第1話はアシㇼパの物語にもフィーチャーした回にもなりましたが、撮影していていかがでしたか? 1話は「伝説の熊撃ち」の二瓶鉄造さんの回で、レタㇻ(※アシㇼパとともに育ったエゾオオカミ)とのグッとくるシーンがあるんですよね。レタㇻはアシㇼパにとってすごく大事な存在。アシㇼパはレタㇻがいることで救われることが本当に多かったはずなので、お芝居していてもすごく感動しました。1話を見ると、2話、3話とどんどん見たくなりますし、『ゴールデンカムイ』の世界がこの先続いていくという期待感もすごく感じる1話でした。 ――杉元(山﨑さん)・白石(矢本悠馬さん)との酒盛りのシーンは、とてもかわいらしかったです! ドラマ1話の酒盛りのシーンは、映画の撮影がクランクインしてすぐに撮ったシーンなんです。まだ探り探りで、山﨑さん、矢本さんとも「始まったね!」と話していました。今も「ああ、内心ドキドキしていたなあ」というのを思い出すくらいで(笑)。あのシーンを最初に撮れたことで、皆さんとの「ここからどうなっていくんだろう」という楽しみも増しましたし、それぞれのキャラクターがこんなにも濃いんだとも思いました。感慨深いです。 ――今回、ドラマから参戦されるキャストも多くいらっしゃいます。山田さんが一番びっくりした&ぴったりだなと思った方は、どなたでしたか? 皆さん、本当に強烈なんですよね(笑)。私が好きなのは、2話の萩原聖人さん(辺見和雄役)です。以前『ひらいて』という映画でご一緒したんですが、そのときも萩原さんはちょっと変な役だったんです……(笑)。今回もものすごく癖の強い役で、辺見の勢いや振り切った感じができるのは、さすが萩原さんだ、すごく素敵だなと思いました! ――「実写版だとこうくるか!」という趣きが感じられますよね! SNSでは鯉登少尉を務めた中川大志さんの配役にもすごく湧いていました。山田さん的にはいかがでしたか? 皆さんの反応、ものすごくわかります。ビジュアル的にも本当に「中川さん……納得!」と私も思っていました。今回の現場で中川さんにお会いするのが初めましてだったんですけど、山﨑さんたちが「大志がやるらしいぞ……!」みたいなことを現場で噂されていらして、すごく楽しみにしていたんです。 ただ、残念なことに私は撮影自体あまりご一緒できなくて。でも山﨑さんや、ほかの皆さんが中川さんと一緒に撮影をされていて、「やばい、大志! あれはやりすぎなんじゃないか?」と、一様におっしゃっていたんですね(笑)。すごく期待値が上がった状態で完成した映像を見たんですけど、中川さんは薩摩弁もすごいですし、原作を読んだときに私の脳内で再生されていた鯉登のまんまで、本当に感動しました。