【競馬予想】GIジャパンカップに挑む評判の外国馬――本気で勝ちに来たのはどの馬だ
ともあれ、鞍上は日本の競馬もよく知る名手クリストフ・スミヨン騎手。ジャパンカップもエピファネイアで勝っており(2014年)、勝ち負けを演じる可能性は大いにある。 前述の2頭と比較すると、ファンタスティックムーンの評価は劣る。だが、昨年のドイツダービーの覇者で、ドイツの年度代表馬。その素質と実力は確かだ。ドイツ調教馬は重い馬場を得意とするイメージがあるが、同馬はむしろ渋った馬場を苦手としているタイプ。日本の高速馬場が意外とフィットするかもしれない。 さらに、ドイツダービーとバーデン大賞の両GIで戴冠という実績は、1995年のジャパンカップを制したランドと合致。加えて、鞍上のレネ・ピーヒュレク騎手は今年初旬、短期免許で初来日。きさらぎ賞でビザンチンドリームを勝利へと導いている。 外国招待馬3頭のなかでは人気薄だが、軽視は禁物だ。 勝負気配のある海外勢が久しぶりに顔をそろえたジャパンカップ。2005年のアルカセット以来となる、外国招待馬の優勝も十分にあり得る。
土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu