京都・祇園祭「山鉾巡行」中止を発表 新型コロナウイルス感染拡大防止のため
京都・祇園祭「山鉾巡行」中止を発表 新型コロナウイルス感染拡大防止のため
日本三大祭りの一つ、京都の「祇園祭」のハイライトとなる山鉾(やまほこ)巡行について、巡行を主催する祇園祭山鉾連合会が20日に記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため巡行を中止すると発表した。中止は1962年の鉄道工事により一度あったが、それ以来のものとなった。会見で関係者は「神社といたしましては、苦渋の決断、断腸の思いであります」と述べていた。 【中継録画】京都の祇園祭「山鉾巡行」中止を正式発表 新型コロナ拡大で(2020年4月20日)
7月に1か月をかけ神事が執り行われる
祇園祭は7月に1か月をかけ神事が執り行われるもので、祭りのハイライトとなる山鉾巡行は同月17日の前祭に23基、後祭に11基が京都市内の中心部を巡行する。 それを見ようと訪れる観光客の数も多く、昨年の前祭には約12万人が訪れたとされている。
各町にアンケート「何らかの形でやりたい意向を持つ町が多数」
報道陣からは「各鉾町にアンケートを行い、どんな意見があったか?」という質問があった。 これに対し関係者は「今年の祭りをどのようにお考えかということで簡単なアンケートで意見を聴いたが、これにかんしては現状通りやるということと、形を変えてでも祭りをしたいというのが大半だった。すべての行事を中止したいという意見もあった。それを以て、こちらは巡行中止ということを決めたわけですが、結果としては何らかの形でやりたいという意向を持っておられる保存会が多数あった」と話していた。
京都では「葵祭」の行列中止がすでに決まっている
京都府では、5月15日に行われるはずだった「葵祭」の行列中止がすでに決まっている。