新鮮な野菜と食農教育がつなぐ地域のコミュニティ 広島の都市近郊で農業を行う男性の取り組み【アナたにプレゼン・テレビ派】
さらなる「存在意義」は、食農教育の取り組みだと鍛冶山さんは話します。町の近くに畑があることで、幼稚園児たちがサツマイモ堀りを体験をすることができます。これまでに、3000人以上の園児が体験に来てくれているそうです。また、広島市西区周辺で親子を対象とした地産地消のイベントを行ったり、学校給食にサツマイモを提供するなどしてます。「地産地消の日」には、かじやま農園の芋を使用したことを子どもたちに伝えていることから、農園を通りかかった子どもたちに「おいしかったよ!」と声を掛けられることもあると言います。
さらに、将来に向けて中学生の職場体験や、栄養士を目指す大学生が研修を行うこともあります。鍛冶山さんによると「小さい頃にここで芋掘り体験などをした」と話す学生もいるとのことです。
今後は「都市農業」をすることによって、地域のコミュニティも作ることで、就職などで地元を離れても、海も山も畑もある井口で子育てをしてもいいと思ってもらえるきっかけとなり、「いつか帰りたくなる場所にしていきたい」と話していました。鍛冶山さんは、自分が生まれ育った原風景を伝えていくことで、これからも都市農業と町を守っていきたいとのことです。