伊藤沙莉 朝ドラ『虎に翼』は「楽しさが勝っている。大変なところも」 女性不利の時代ヒロインに共感
女優の伊藤沙莉(29)が、2024年前期のNHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合、月~土曜、前8・00ほか)のヒロインとして奮闘している。4月1日から放送が開始され、第1週を終えた。ここまでの撮影期間を振り返り、第2週以降のさらなる展開と完成度に「え!『おもしろい』と思ってもらえる自信はある」と言い切った。 【写真】セーラー服姿の伊藤沙莉が可愛すぎる 「ひよっこ」(17年)以来2度目の朝ドラだが今回はヒロインを演じる。昨年9月28日のクランクインから半年以上が過ぎて放送も始まった。 「朝ドラの撮影となると、始まる前からいろんな人に『大変だよ』って脅されてきた。今のところ全部が全部楽勝ということはないけど基本的にすごく楽しい日々。楽しさが勝っている。大変なところもみんなで考えて作っていくという時間を過ごせている」 伊藤が演じる「トラコ」こと猪爪寅子(ともこ)は実在する日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんがモデルで女性の地位向上に貢献した人物。撮影にあたって、理解を深めるために三淵さんの通った明治大学で実際に法律の講義も受けた。「寅子のもんもんとした気持ちを作るのにとても参考になったし、ありがたい時間でした」と振り返り、「大学へ行ったことがなかったので大学生に一瞬でもなれた気がしてすごい楽しかった」と自身にとっても貴重な体験となった。 同枠での法律を扱った題材は「ひまわり」(96年)以来。「朝ドラでの法律ものはやり方が想像できていない部分があった」と不安も抱えていた。だが「女ばかりが不利だと思わざるを得ない時代」を生きた主人公には「そこで戦った意志や覚悟をすごくすてきだなと思うし、そういう意味では理解することへの難しさはなかった」と壁を感じることなく役に入り込むことができた。 撮影が始まってからは朝7時起きの規則正しい生活がルーティンとなって自然と体重も1、2キロ絞られた。大好きなお酒も「飲んではいますけど、あまり深酒できない。今までは3時間(睡眠)とかでいいタイプだった。でも、しっかり寝て健康的になって調子がいい」と生活の変化も明かしつつ、休日は「昼から飲んでます。夜寝るまで」と笑いも誘った。 伊藤が「確実に(自身の)代表作になる」と位置づける「虎に翼」。昨季38年ぶりの日本一を達成した阪神タイガースの球団初の連覇がかかるシーズンとともに始まった。プロ野球で特定のチームのファンというのはないというが「すごく運命を感じる。やはり五黄の寅年生まれの寅子ですから。一緒にガオーってやっていきましょう」と“共闘”も誓った。 ◇伊藤沙莉(いとう・さいり)1994年5月4日生まれ。千葉県出身。29歳。2003年に9歳でドラマデビュー。以来、映画、舞台、ドラマなどで活躍。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」やドラマ「女王の教室」、映画「鈴木先生」、映画「blank 13」など話題の作品に多数出演。兄はお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介。