阪神ドラ1・下村 岩貞から授かった1軍での極意 自身のスタイル貫けに「全部変えずにいきたい」
阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=が2軍キャンプ休日の9日、同期の新人選手ら6人と沖縄県うるま市内の世界遺産「勝連城跡」を訪問。同じドラ1の岩貞から1軍での極意を伝授されたことを明かした。 【写真】カートに乗り移動する新人選手たち 下村は笑顔でピース 「岩貞さんには自分から質問しに行って。初めて1軍で登板した時に、どう感じたかを聞いた」 第2クール2日目に、ドーム内で「やっていけると感じたのか、変えていかないとダメと感じたのか」と質問。岩貞からは「自分ってこんなにちっぽけだったんだな(と思った)」と返ってきた。理由は、初登板で一番自信のあった直球をはじき返されたからだった。 ただ、岩貞は「自分のボールを評価されて(プロの世界に)入ったから、通用する何かはある」と考え、球種などは変えずに対戦相手の研究や、配球に工夫を施したという。「自分のボールには自信を持った上で、考え方で上回れば抑えられる」と自身のスタイルを貫く大切さを伝えられた。 その言葉を聞き、下村も「全部変えずにいきたい」と宣言。壁にぶつかっても、最速155キロの直球やカットボールに自信を持って挑む。キャンプでのブルペン入りはまだだが「けがなくやりきって。シーズンで投げることが目標なので、そこに向かっていい準備ができたら」と話す。 縁起のいい「勝連城跡」では熱い思いも明かした。「チームの連覇に貢献できるようにと毎日思って取り組んでいます」。先輩からの学びも成長につなげる。