「将棋のまち」PR大使・つるの剛士が16日の大阪府高槻市のイベントをアピール「好きな駒は『歩』、変身は得意」
俳優・つるの剛士が7日、大阪市北区の報知新聞大阪本社を訪れ、今月16日に開催される「高槻将棋まつり」(安満遺跡公園・前10時~、入場無料)をPRした。 2014年から将棋親善大使を務めているつるのは、大阪市福島区から移り、12月3日にグランドオープンする関西将棋会館の新しい本拠地・大阪府高槻市の「将棋のまち高槻」PR大使に昨年11月に就任した。 その記念プレイベントとなる「将棋まつり」では、谷川浩司十七世名人ら著名棋士や女流棋士らが出演し、「公開対局 東西対抗ペアマッチ」などを行う。つるのもトークショーにゲストで登場。「将棋を知らない方にも、その魅力に触れてほしい」とアピールした。 つるのは福岡出身だが、5~12歳の「一番多感な時期」を同市で過ごした。「将棋も釣りも夢のウルトラマン(1997~98年に「―ダイナ」で主演)も高槻で知りました。第2の故郷。今、街中にポスターが張ってあって友達が『つるちゃんがいっぱいおるで』って。まさか『将棋のまち』になるなんて」と、会館移転が迫り、ワクワクした様子。 小学校で友達と盤を囲んでルールを覚えたが「親父と指してボコボコにされました(笑い)」。将棋熱は25歳の頃に再燃。携帯ソフトで詰将棋を学んでアマ初段になり「再びオヤジと対局を申し込んだら、ボロ負けして。めっちゃ悔しくて道場に通い始め、本格的に勉強しました。一時は将棋のことしか考えてなかった」。今はアマ三段の腕の持ち主だが「(スマホアプリの)『将棋ウォーズ』は三段から二段に降段してしまった。レベルが上がっているのが身を通して分かります。文化的にも日本が誇るゲームですね」と魅力を語った。 好きな駒は「歩」で「と金になれる。大好き。“変身”は得意なので」とウルトラマンダイナと引っかけてニッコリ。得意戦法は「三間飛車の石田流」。振り飛車党の戸部誠七段を師匠と崇めている。 藤井聡太七冠の活躍で一般的にも注目され、日本将棋連盟は今年でちょうど創立100周年。「『観る将』(=観戦専門ファン)という言葉ができるぐらいエンタメになってますが、ぜひ指していただきたい。人と人が盤を挟んで無言で会話するのが将棋の良さ。運がない実力勝負で、礼儀作法も必要。子どもたちの教育にとってもいいんじゃないかな」。自身は来年5月で50歳。「一手一手考えるのは、人生も将棋も同じ。僕は今、手持ちの駒がなかったけど、大使任命で歩を一ついただきました! まだまだ、これからが勝負」と腕まくりした。
報知新聞社