中日、左右のタイトルホルダー大幅減俸… 福敬登、国指定難病から復帰も「病気に甘えていたところもあった」
中日の祖父江大輔投手(37)と福敬登投手(32)が14日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、祖父江が減額制限いっぱい(1億円以下が25%)の2500万円減の7500万円、福が1000万円減の3300万円でサインした。最優秀中継ぎのタイトルにも輝いた経験のある左右のベテランが来季は正念場を迎える。 ◆イケメンすぎる中日・祖父江【写真】 タイトルホルダーの2人が大幅減俸でサインした。祖父江が「今までも勝負の年って思ってやってきましたけど、さらに強い気持ちをもってやりたい」と語れば、福も「契約していただけただけありがたい。崖っぷちも崖っぷち」。厳しい現状を理解しつつ、来季への決意を述べた。 祖父江は自己最少となる28試合登板に終わった。「これまでで一番少ないし、悔しいシーズンでした」。中日の生え抜きでは岩瀬仁紀、鈴木孝政、山本昌、星野仙一が達成している通算500登板まであと9試合。5人目の快挙は目前で足踏みとなっている。 「本当は今シーズン達成したかったんですけど、持ち越しになってしまった。チームのために投げていけばおのずと達成できる。そこまで意識することなく頑張りたい」。オフにはプロ入り後初めて本格的にウエートトレにも取り組み、体を作り直すつもりだ。 福もこのままでは終われない。今季は13試合の登板にとどまり、防御率1・54。ホールドなしは2018年以来、6年ぶりだった。22年10月には国指定の難病「黄色靱帯(じんたい)骨化症」の手術を受け、そこから復帰を果たしたが、「病気に甘えていたところもあった。もっと追い込めたかもしれないのに怖いからケアばかりしていた。体も問題ない。手当たり次第追い込めるところは追い込みたい」。もう一花咲かせる。(金額は推定)
中日スポーツ