徳島市の吉野川北岸運動場でバックネット切り裂かれる 3年前にも同様の設備損壊被害
徳島市応神町東貞方の吉野川北岸運動場で、9月にバックネットが何者かに切り裂かれていたことが分かった。運動場では3年前にもネットが切られたり木製トンボが折られたりする被害があり、管理する市体育振興公社などが警戒を強めている。 イノシシの目撃情報や被害多発、徳島県内で今夏以降 県立牟岐少年自然の家のスポーツ広場でも… 公社によると、北岸のソフトボール場4面のうち1面のバックネット1カ所が真横に約4メートル切り裂かれていた。切られた跡から、カッターナイフのような鋭利な刃物が使われたとみられる。 9月22日にソフトボールの試合をした人から公社に連絡があった。設置している3台の防犯カメラに、被害のあったバックネットは映っていなかったという。現在は公社職員が破損した部分を縫い合わせて修復し、使用している。 運動場では、2021年にもバックネットが20カ所以上切り裂かれたほか、木製トンボが6本折られ、休憩用テント3張りが傷つけられた。被害届を受けた県警が器物損壊事件として捜査しているが、犯人は見つかっていない。 グラウンドは高校の部活動やソフトボールの試合などに使われ、多くの県民に親しまれている。公社は被害届は出さないものの、定期的な見回りや防犯カメラをチェックするなどして警戒を強める。 試合でよく運動場を利用するという県ソフトボール協会の瀬戸慶司理事長は「2回も傷つけられるのは悲しいし、大切に使っているので腹が立つ」と話した。