西尾会議所 ホテル誘致や脱炭素支援を 25年度施策で市に要望書
【刈谷】西尾商工会議所は、西尾市に2025年度の施策と予算に関する要望書を提出した。市の総合計画に対する要望や、中小企業・小規模事業者対策などを盛り込んだ。 要望書には、ビジネスホテルの誘致や中小企業の脱炭素経営に向けた支援、電子マネーを活用した消費還元事業の実施支援、企業の人材確保・定着・育成の施策促進、空き店舗などの活用事業における補助金の拡充などを明記した。 西尾会議所の小田井博茂会頭らが西尾市役所を訪問し、中村健市長に要望書を手渡した。小田井会頭は「西尾駅西地区のホテル誘致は前向きに検討していただきたい。海外からの訪日客で(既存ホテルが)満室になるのは良い事だが、泊まろうと思ってもなかなか泊まれないのが現状」と訴えた。 また、製造業の発展に向けて活動する「西尾モノづくり経営研究会」が発足4年目を迎え、会員が40人になるなど、事業が拡大していることを報告。今後の製造業を支える人材育成や地元企業の競争力強化に向けて補助金の増額を求めた。
中村市長は「数十年前と比べ、日本経済のフェーズが大きく変わる中、企業経営は厳しい状況にあると感じている。地域経済を支えているのは中小・小規模事業者。国の動向を見ながら引き続き支援していきたい」と述べた。