最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング33位。最多動員の試合で降格…。低迷続きファンもガッカリ?
2024シーズンの明治安田Jリーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1~J3の全60クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。
33位:栃木SC 本拠地:カンセキスタジアムとちぎ 収容可能人数:24,670人 平均入場者数:6,238人 2024シーズンのJリーグ観客数ランキングで33位に入ったのは、2017シーズン以来となるJ3降格に陥ってしまった栃木SCだ。辛い1年となってしまったにもかかわらず、苦境に立つクラブを鼓舞しようと本拠地『カンセキスタジアムとちぎ』に足を運び続けたファンには賛辞を送りたい。 田中誠新監督の下で今季をスタートさせた栃木は、出だしからいきなり躓いた。開幕2連敗を喫すると、4月21日の明治安田J2リーグ第11節・鹿児島ユナイテッドFC戦(● 1-2)から5月19日の第16節・ベガルタ仙台戦(● 1-2)にかけては6連敗。5月14日には田中監督および柳下正明ヘッドコーチが契約解除されるなど、クラブを取り巻く状況は混迷を極めた。 結局、5月3日に行われた第13節・清水エスパルス戦(● 1-4)の結果を受けて18位となってから、栃木はJ3自動降格圏内を抜け出せないまま同順位で今季を終えた。だが、栃木ファンはクラブが低迷を続ける中にあってもカンセキを訪れ、J2残留を願って声援を送り続けた。 スタジアムが今季最多の入場者数を記録したのは、10月27日の第36節・清水戦(● 0-1)。引き分け以下だと他会場の結果次第でJ3降格が決まってしまう重要な局面に数多くのファンが反応したことで、カンセキは16,476人もの観客が入った。 駆けつけた大勢のファンの願いも虚しく、栃木は清水に完封負け。17位の大分トリニータが勝利したため、クラブ史上2度目のJ3降格が決まった。来季は1年でのJ2復帰を目指すことになるが、熱気あふれる栃木ファンの支えがあれば、その目標も十分に達成できそうだ。
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