年末年始は“空き巣”に注意 旅行先をSNSでアップ 犯罪者に見られている可能性も
犯行はわずか5分
事件の後、男性は駐車スペースなどに防犯カメラを2台追加。 さらにすぐに割られないように、家のガラスをすべて強化ガラスに取り替えたといいます。 「(犯人が家に)万が一入ろうと思っても時間がかかる。それで警察が来るまでの時間を稼げると思って。今はちょっと安心している」(被害にあった男性) 犯行はわずか5分ほど、ブランド品などが置いてあった部屋だけが狙われたといいます。 「ここの部屋に一気に来たということは、(家の)情報が漏れたのではないかと思う。知っている人しか、この部屋には来られないと思うので」(被害にあった男性) 事件との関連は明らかになっていませんが、被害の約2週間前、この部屋で、買取業者に時計などの査定を依頼したといいます。
“下見”が事前に行われている可能性も…
強盗や侵入盗事件では、“下見”が事前に行われている可能性があります。 防犯アドバイザーの京師美佳さんは、犯人側が「無料点検」などとうたい、リフォーム業者を装うケースがあるといいます。 「家族構成、在宅時間、資産状況などを聞き出したり調べたりして、それをネタに犯行に及んでいる」(防犯アドバイザー 京師美佳さん) 点検を装って、住宅の出入り口や窓を把握されることもあります。 他の人物と共謀し、横浜市の集合住宅の一室に侵入し、現金2万6000円あまりや、ネクタイピンを盗んだなどとして逮捕・起訴された、小澤喬次被告(29)。 警察によりますと、匿名性の高いSNSなどを通じて実行役に「住宅の間取り」や「住人の不在時間」、また「金目のものがあるかないか」といった“情報”まで提供していたとみられています。
SNSは犯罪者も見ているので注意
専門家は、SNSの使い方次第では個人情報が犯罪者に知られてしまうことがあるといいます。 「SNSは犯罪者も見ているので、個人情報を掲載しない。例えば、どこに旅行に行っている、どんなものを買った、どんなところで食事をしている、全て見られている可能性があるので、そういったことも注意する必要がある」(京師さん) また、犯罪者グループの間では過去に詐欺被害にあった人の「リスト」が出回っているといいます。 「リストにして、犯罪者に販売をしているような人もいる。家のことや個人情報などを電話や訪問で聞かれた際には、絶対に答えないということが必要になると思います」(京師さん)