激闘、熱闘のプレミア勢対決は「神」がいた昌平が大津にPK戦勝ち!
第102回全国高校サッカー選手権の3回戦が1月2日に行われ、埼玉・浦和駒場スタジアムでの3回戦・第1試合のカードは、プレミア勢対決となった米子北(鳥取)との2回戦では後半アディショナルタイムで追い付き、PK戦を制した地元・昌平(埼玉)と大会初戦となる遠野(岩手)との2回戦を苦しみながら1-0で制した大津(熊本)。なお、両校は昌平がプレミアEAST7位、大津はプレミアWEST4位で来季のリーグ残留を決めている。 【フォトギャラリー】昌平 vs 大津 スタートフォーメーションは昌平が埼玉県大会の布陣に戻しての「4-2-3-1」、大津が「4-4-2」。スターティングイレブンは昌平がGKは1佐々木智太郎(2年)。4バックは右から5田中瞭生(3年)、ゲームキャプテンの4佐怒賀大門(3年)、2 坂本航大(2年)、3上原悠都(2年)。中盤はダブルボランチに10長準喜(3年)と8大谷湊斗{2年)が入り、サイドMFが右が18前田大樹(3年)、左が7土谷飛雅(3年)、トップ下が今大会初スタメンの13西嶋大翔 (3年)。ワントップは9小田晄平(3年)。1回戦スタメンも2回戦では出場のなかったU-17日本代表のMF14山口豪太(1年)は、この試合でもベンチスタートとなった。 対する大津は、GKは1坊野雄大(2年)。4バックは右から2大神優斗(2年)、5五嶋夏生(2年)、4吉本篤史(3年)、3田辺幸久(3年)。中盤はダブルボランチが8嶋本悠大(2年)と6兼松将(2年)。サイドの右が11稲田翼(3年)、左が7古川大地(3年)。2トップは9山下景司(2年)とJ2水戸ホーリーホック内定のキャプテン10碇明日麻(3年)となった。 試合はU-18年代最高峰リーグで切磋琢磨を続けた両校らしく、序盤は出方をうかがう展開に。昌平はワントップの9小田の位置に応じて、両ワイド、トップ下の西嶋が上下動を繰り返し大津の守備ブロックを崩しにかかれば、大津は身長186センチのFW10碇にあて、そのセカンドボールを拾う形を徹底。その中で昌平は18分までに9小田が3度の枠内シュートを放ったが、ここは大津GK1坊野に阻まれ、22分には右クロスに10碇がヘディングで合わせたが、これは左へと外れた。 そんな緊迫感あふれる試合が動いたのは37分、やや劣勢を強いられていた大津の側。38分、7古川の左クロスを10碇が相手GKと競り合いながら頭で見事に落としたところに反応したのは今大会初スタメンのFW9山下。冷静に、かつ強い低弾道のシュートが決まり、先制点は大津に入った。 が、昌平は彼ららしい華麗なプレーで前半アディショナルタイムに魅せる。ゴール正面からMF13西嶋のくさびパス→MF18前田のスルーパスで抜け出したFW9小田がワンタッチ左足で流し込み同点弾、さらに直後に前半終了のホイッスル。まさに「ラストプレーの鬼」ともいえる高い集中力を発揮した昌平の粘りにより、前半は両者1-1で折り返した。