岩倉市長、辞職届を市議会議長に提出12月上~中旬に選挙か 苫小牧市
苫小牧市の岩倉博文市長(74)が28日、辞職届を藤田広美市議会議長に提出した。岩倉市長は報道陣の取材に対し、辞職する理由について「体調不良」と答えた。29日午前に臨時記者会見を開き、詳細な説明を予定している。 岩倉市長が市役所の議長室で、藤田議長に辞職届を手渡した。車いすに乗った岩倉市長はか細い声で「最悪という状態ではないが、以前のように仕事ができない中途半端な状態。これ以上100%遂行することができない。それが今回の退職理由です」と述べた。 市議会は市長の辞職に同意する公算で、11月5日に臨時会を招集する。藤田議長は辞職届が提出されたことを、一両日中に市選挙管理委員会に通知する予定で、この翌日から50日以内に後任を決める市長選が行われる。 市選管は通知後、速やかに委員会を開き、選挙日程を決定する。12月に開会予定の市議会定例会を前倒しした上、12月上~中旬に市長選を行う案が浮上しており、今後調整して決める見通しだ。 岩倉市長は、衆院議員を経て、2006年7月の市長選で初当選し、現在5期目。昨年11月に出張先の韓国で倒れ、公務に復帰して以降も度重なる体調不良で入退院を繰り返していた。
苫小牧民報