注文した品物が届かない!「偽ショッピングサイト」にご用心を、ECサイトを持つ企業も要注意
身に覚えのない情報の先にある偽ショッピングサイトの会社情報を確認することができ、これにより広報などの対処が可能です」 改ざんされないようにするためには、Webサイトの構築に使われるWordPressなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)に脆弱性がないか確認することが必要だ。 「やはり、セキュリティパッチを適用するなどの基本的なセキュリティ対策を継続的にしっかり行うことが大切です。 CMSをはじめとするソフトウェアに脆弱性が発生した場合、対策により運用するECサイトが正常に機能しなくなる懸念もありますので、検証のための環境を準備することも有効です。緊急などの場合によっては一時的にECサイトの一部機能を停止すべきかどうかといった経営判断も必要になるでしょう」
とはいえ、脆弱性が解消されなければリスクは高止まりになってしまう。ECサイトを停止して売り上げが減るのも問題だが、中長期的なダメージになりかねないブランド毀損も避けなくてはならない。 渡邊氏が指摘するようにセキュリティ対策の基本に立ち返り、チェックの頻度を上げ、経営に影響が出ないよう適切なアップデートを随時しておくことが、偽ショッピングサイト対策としても有効だといえそうだ。
高橋秀和 :ライター