田中美久が大胆シーンへの心境を告白「覚悟を決めて臨んだ作品」
他の俳優の演技を見て「悔しい」
――昨年12月の卒業前にSPA!にも出ていただきましたけど、そのときは「卒業したらスーパーのレジ打ちもしてみたい」という話も。 田中 今のところは、芸能界で頑張らせていただきたいです(笑)。卒業してから作品をたくさん見るようになったんですが、他の俳優さんの演技を見るたびに「悔しい」っていう気持ちも沸いてきて。私は駆け出しなんですが、もっと上手くなりたい、活躍したいっていう思いは強くなりました。自分が主演という形で演技させてもらえるのは不思議な感覚でしたけど、どんな反応があるのか楽しみです。 ――作品を見ているなかで、1番悔しくなった俳優は誰でしたか。 田中 連続ドラマ「ブラッシュアップライフ」の安藤サクラさんの演技を見たときに、こんなにも自然に魅せる演技ができるのがすごいなと感じました。何度もリハを重ねてるはずなのに面白いんだろうって。それから、ドラマ「最高の教師」でご一緒した松岡茉優さんも本当にすごかったです。大勢の生徒を前にして、たとえセリフを間違えたとしても流れを止めずにカットがかかるまで役に入って演技を続けていて圧倒されました。私も今回は生徒役なんですが、いつか茉優さんのような素敵な教師役ができるように頑張りたいなと思いました。
朝ドラヒロインを目指す勢いで
――今作は「不倫」がテーマになっている作品ですが、禁断の不倫に突っ走る由良はどういう気持ちで演じていましたか? 田中 由良ちゃん自身が自分の顔にコンプレックスがあって、何度も整形を繰り返すような子。恵まれていない環境で嫌な思いもしてきたから、どうしても欲しいものは欲しいという気持ちで、思うがままにやり過ぎていくんですよね。最初は演じながら「何してるのよ。由良って嫌だなぁ」って思ってたけど、演じているうちに由良ちゃんがどんどん可愛く見えてきてました(笑) ――由良のように田中さんが、難しいけれど手に入れたいものってあります? 田中 朝ドラのヒロインを摑みたい。そこを目指すぐらいの思いで、お芝居と向き合っていきたいです。ただ、今作を演じていて感じたんですけど、私は役に入りすぎてしまうのでプライベートとの境界線がわからなくなっちゃうんです……。なので、お芝居だけをやっているとメンタル的にもキツくなってしまうと思うから、グラビアやバラエティ番組などの幅広くお仕事もさせていただけたら嬉しいですね。 ――由良を演じていた間はどんな感だったんですか。 田中 メンタルが終わってました(笑)。監督さんから、「クランクインするまで由良として生きてみて」って言われて。原作を全部読んで、由良の生い立ちやツラい過去などの背景も知っていたので、最初は本当にしんどかった。私は声も高くないし、喉も枯れてたし。実際に撮影に進んでいくと、私の演技を見ていた監督から「もう由良と仲良くなれたから、すぐに由良を出せるようになったね」と褒められて。それが嬉しくて2日ぐらい休みがあったときも、『由良を忘れないようにしなきゃ』と思って過ごしていたんです。なので、プライベートで(HKT48の)メンバーと話してると、「なんかあざとくなってない?」って言われてました(笑)