勇退の東洋大姫路・藤田明彦監督「甲子園は人生そのもの」 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第3日の21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、東洋大姫路(兵庫)は高知に2―4で敗れた。今大会を最後に勇退する藤田明彦監督の試合後のコメントは次の通り。 【天候に恵まれ】高知 vs 東洋大姫路 ◇「素晴らしい野球人生だった」 正直もう少し打てると思ったが、山下君の術中にはまり攻略できなかった。(甲子園で監督を終えられるのは)感無量。母校のユニホームを着て終えられたのは最高の野球人生だと思う。 流れがずっと悪くてそのまま行くと思っていたが、(2点を奪った)八回は、突如選手の気持ちが前向きになってくれて一気に攻められた。諦めない姿が出た。全力でやりきっている姿をうれしく思って、ベンチから見ていた。ここで学んだ諦めない姿勢を社会に出たときに発揮してほしい。 選手には「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたい。特別に力がある選手たちではなかったが、粘り強く戦ってくれた。甲子園まで連れてきてくれたのは彼らだ。(選手時代にも甲子園出場を果たし)表現はオーバーだが、(甲子園は)人生そのものだった。素晴らしい野球人生を送らせてもらった。今日、その思いが特に強くなった。 ユニホームを脱ぐ日が来たという寂しさはある。高校野球に元々戻ってくるすべはなかったが、三牧(一雅)部長に請われて母校に戻ってきて、まさか甲子園で終われるとは思っていなかった。感謝の気持ちを部長に伝えたい。勝ち負け(の世界)からは離れるが、野球からは離れず、機会があれば教えていきたい。 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。