［写真］保育器を卒業した赤ちゃん。体重は出生時の75グラムから1800グラムにまで成長した（提供：アドベンチャーワールド）

　和歌山県のアドベンチャーワールドは5日、今年の8月14日に生まれた雌のジャイアントパンダの赤ちゃんが保育器を卒業したと発表した。同園の広報担当者は「最近、まぶたが少しずつ開いてきたため、間もなく両目が完全に開きそうです」と話している。 【動画】和歌山パンダの赤ちゃん誕生2週間「黒い模様はっきりと」

出生時75グラム、自力で母乳飲めず

［写真］母親の良浜の愛情を受け、成長を続けるパンダの赤ちゃん（提供：アドベンチャーワールド）

　同園によると、赤ちゃんは出生時の体重が75グラムと小さく、最初は自力で母乳を飲むことができなかった。そのため飼育員が保育器で体温を保ちながら良浜から搾乳したミルクを与えては、良浜のもとへ赤ちゃんを戻し母乳を飲むように促すなどしていた。

体重は5日現在で1800グラムに

［写真］最近、赤ちゃんのまぶたが少しずつ開いてきたという（提供：アドベンチャーワールド）

　やがて自力で母乳も飲めるようになり、その後はすくすくと成長。今月2日には全長43.3センチ（出生時は15.5センチ）、体重は5日現在で1800グラムとなり、温度管理の必要がなくなり保育器を出ることになった。 　パンダの赤ちゃんは毎日午前10時15分、午後2時40分から、いずれも20分間公開されている。また、11月16日まで名前の募集も行っている。