大阪桐蔭、センバツ絶望的…14年ぶり初戦敗退、西谷監督「仕留めきれなかった、夏一本に絞ってやりたい」【高校野球】
◇26日 秋季近畿地区高校野球大会・1回戦 大阪桐蔭2―3滋賀学園(ほっともっとフィールド神戸) 5年連続センバツ出場の大阪桐蔭高(大阪2位)は、滋賀学園高(滋賀1位)に逆転負けを喫して、来春センバツ出場が絶望的となった。 来秋ドラフト候補の最速151キロ右腕、森陽樹投手(2年)はこの日最速147キロの直球とカットボールなどで滑り出しは快調だった。しかし、3回に初安打を許して、4回には5番・吉森爽心(そうしん)三塁手(1年)に先制適時打され、先取点を奪われた。 いったん逆転して1点をリードした6回には制球を乱し、再逆転を許す。振り逃げから走者を背負い、2死二塁で吉森を申告故意四球したあと、さらに連続四球。押し出しの四球で追いつかれ、8番の主将・藤本聖人(きよと)右翼手(2年)に左前へ勝ち越しのタイムリーを打たれた。 「先頭打者を出してリードされたのは反省点。(連続四球の場面は上体が)突っ込み気味になって…。ピンチでもう一つ二つ粘り切ることができなかったです」と肩を落とした森。逆転された時点でマウンドを降りた。5イニング3分の2を投げて4安打、6奪三振、3四球の3失点だった。 秋季近畿地区大会には11年連続出場。初戦敗退は2010年に加古川北に敗れて以来、14年ぶりとなった。西谷浩一監督は「(打線が)仕留めきれなかったという感じですね。(滋賀学園の長崎投手は)適当に荒れていましたので、もうちょっと(狙い球を)絞っていきたいと思いながらやったんですけど、なかなかうまくいきませんでした。競り勝たないといけないところで競り勝てなかったですし、思い通りに攻撃できなかった」と振り返った。 6年連続のセンバツ出場(2020年春は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止)は絶望的。西谷監督は「夏に向けてやるしかないので、夏一本に絞ってやりたいと思います」と来夏を見据えた。
中日スポーツ