ブレーメンに復帰の長田澪 (C)Getty Images

オランダでの武者修行から戻ってきたGK長田澪が新シーズンでブレーメンの正守護神を務める可能性があるようだ。同クラブのプロ部門のトップ、クレーメンス・フリッツ氏がドイツ誌『キッカー』で言及している。 昨夏に期限付きでエールディビジのフォレンダムに送り出された現在20歳の長田。登録名は「ミオ・バックハウス」の日独ハーフはフォレンダムを2部降格から救えなかったものの、公式戦34試合に出場し、4月には月間ベストイレブンに選ばれるなど個人としては自身の評価を高めるシーズンを過ごした。 そんな長田だが、来季のブレーメンでの立ち位置は必ずしも控えGKではない模様。フリッツ氏によると、昨秋に長年正GKを務めた元チェコ代表GKイジー・パヴレンカからその座を勝ち取った28歳のミヒャエル・ツェッテラーと1番手を争うことも考えられるという。 フリッツ氏は「我々は有望なGKが2人もいるといった非常に良い状況にいる。最終的にすべてはパフォーマンス次第だろう。我々のGKが互いにプッシュし、サポートし合い、そして成長し続けてくれれば、ということだ」とコメント。2人については次のようにも語っている。 「基本的に、ツェッティー（ツェッテラー）はもちろん、ここ数カ月のパフォーマンスにより1番手としての非常に良い地位を築き上げている。一方で、ミオはトップ級のリーグで最も若いGKの1人として素晴らしい仕事をし、ものすごい成長を見せている」 同誌の記者は「今後日本代表を選ぶ可能性もあるU－20ドイツ代表のバックハウスはその年齢からより大きなポテンシャルを秘めているだろう」と分析しつつ、「確かなのは、ツェッテラーはバックハウスに対し、アドバンテージを持つということ」と指摘。とはいえ「これに関して、少なくともプレシーズン中にどのような展開となるか注目したいところだ」とも綴られている。 なおフリッツ氏は2人のGKをリーグ戦とカップ戦で使い分ける可能性については「それを考えるのはまだ早い」と言及。すでにバルセロナやプレミアリーグ複数クラブからの関心が伝えられる長田だが、ブレーメンとしては今後、その引き止めにも注力しなければならないかもしれない。