ビジネススキルより先に「地頭力」を鍛えよ...仕事も日常も豊かにする「知恵」がつまった16冊を紹介
<本の要約サービスflierが新刊の中から話題の本をピックアップし、それぞれのおすすめポイントを「本の作り手」が紹介>
毎月びっくりするほどの数の新刊が発売されていて、「どの本を選んだらいいかわからない......」と感じたことはありませんか? 「もうひと推しあったら買うかも」と思うような、本屋さんでよく見かける本もあるはず。1日1要約を提供しているフライヤーでも、残念ながらすべての新刊を紹介しきれません......。 ●日本だけ給料が上がらない謎…その原因をはっきり示す4つのグラフ そこで、そんなラインナップのなかから、書店やネットなどで話題となっている本をピックアップして、「推しポイント」をまとめてみました! きっと「あなた好みの1冊」が見つかるはずです。 ※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。 ■逝去から一年「世界の坂本」のすべてがわかる一冊 『音楽は自由にする』 著者:坂本龍一 出版社:新潮社 本書は、昨年3月に惜しまれながら逝去されてから、なお多くの人に語り継がれている坂本龍一さんの決定的な自伝です。 河出書房の伝説的な編集者である父上のこと、幼少期のピアノとの出会いや初めての作曲。学生運動に明け暮れた都立新宿高校での日々。伝説的バンドYMOの成功と狂騒。音楽を提供した『ラストエンペラー』での栄誉、居を定めていたニューヨークで発生した同時多発テロの衝撃──。 華やかさと裏腹の激動の半生を、自らの言葉で克明に語った貴重な一冊です。装幀は坂本さん直筆の題字とスコアをあしらったスペシャルな仕様。永久保存版です。 (新潮社 新潮文庫編集部 菊池亮) ■小さく始めて大きく育てる、現場目線のDX指南書! 『いちばんやさしいDXの教本 人気講師が教えるビジネスを変革するAI時代のIT戦略』 著者:亀田重幸、進藤圭 出版社:インプレス 本書は、2020年9月に発刊した「いちばんやさしいDXの教本」の改訂版です。初版を刊行した当時はまだまだ「DXって何?」という反応も多かったのですが、本書の核となる「小さく始める」という部分が多くの方に刺さったようで、広く受け入れられました。 あれから3年。当時は考えもしなかった変革が今まさに起こりつつあります。そう、生成AIによるパラダイムシフトです。今回の改訂版では、生成AI×DXにフォーカス。小さく始めて、加速度的にビジネスを強化するためのノウハウをたくさん盛り込みました。先進事例も多く掲載しているので、読み物としても楽しい1冊です。 (株式会社インプレス クリエイティブビジネス編集部 編集担当) ■たった1%の「異端の思考」が圧倒的な成果を生み出す 『直感・共感・官能のアーティスト思考』 著者:松永エリック・匡史 出版社:事業構想大学院大学出版部 なぜ、ジャズミュージシャンは即興で演奏ができるのか? なぜ、現代の作曲家は大量に曲を作ることができるのか? そしてなぜ、あなたの会社ではイノベーションが起こらないのか? 無関係にも思えるこれらの問いには共通する答えがあり、その答えこそ革新を起こす思考の入り口なのです。 著者の松永エリック・匡史氏はプロミュージシャン、経営コンサルタント、青山大学学部長という異色の経歴を持ち、各分野で精力的に活動しています。本書では歴史と自身の経験を振り返り「芸術にイノベーションが起こる瞬間」をビジネスでの再現性とともに解説。人気講義を余すところなく書籍化した、お得な一冊です。 (先端教育機構 クリエイティブ室) ■「論理的でない主張」に振り回されなくなる! 『コンサルの武器──成果を出す人が必ず回避する11の論理バグ』 著者:織田一彰 出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 論理的でない主張を、わかりやすく「〇〇病」と名付けて紹介している本書。夫婦でこの本を読んでから、本に出てくる病名が共通言語となり、会話のなかでも「今のは『大きさオンチ病』だね」「それは『一般化しすぎ病』じゃない?」とゲーム感覚で指摘しあえるようになりました。夫婦で指摘しあうのは特殊かもしれませんが、チームで読めば、チーム全体の論理性と生産性をアップさせられること間違いなしです。 SNS上やニュースサイトのコメント欄などでもよく見かける論理的なエラーに絞って、語り口調で解説されているので、すらすら読めます。他人の意見に振り回されやすいなぁ......と感じている人にはこの本、おすすめです。 (クロスメディア・パブリッシング 編集担当者) ■10年の歳月が再現性を証明! ベストセラーを大幅増補 『いますぐ妻を社長にしなさい』 著者:坂下仁 出版社:フォレスト出版 プライベートカンパニーを設立して妻を社長にし、賢く節税しながら、妻の経済的自立もはかり、お金と心の両面で本当の幸せを手に入れるという画期的なメソッドを紹介した10万部のベストセラー『いますぐ妻を社長にしなさい』(初版は2014年刊行)。 その後10年、忠実に実践した人の1年後の収支は、最低でも数十万円、最大で一千万円増。10年という歳月が、再現性を証明してくれたのです。 新版では、現況に合わせて情報をアップデート、さらに潮流の変化をとらえた新章を4章分、約5万字増補しました。初めて読む人も、旧版を読んだ人も、楽しく学べる内容に仕上がっています。 (フォレスト出版 編集担当)