ルメール騎手、過去のプレッシャー明かす「負けたら騎手のせいに」…京都でのトークショーに立ち見客も
京都在住のフランス人騎手、クリストフ・ルメールが9月13日、「京都髙島屋S.C.」(京都市下京区)でトークショーをおこなった。立ち見客もいる満席の会場で、イクイノックスなどの名馬について語った。 【写真】会場に集まるたくさんの人々 1979年にフランスに生まれ、2015年から京都に移住したルメール騎手。2018年に年間215勝を挙げ、年間最多勝記録を更新するとともに、これまで「JRAリーディングジョッキー」(年間最多勝利騎手)に6度輝いている、言わずと知れた名騎手だ。 ■ 「すべてのプレッシャーが消えていく感覚」 トークショーでは、これまでのレースを振りかえり、GI・6連勝を達成したイクイノックスに初騎乗した印象を「すごくパワフルで、コントロールをしやすい馬だなと。パドックで初めて彼に乗ったとき、そこで既に強い馬だと感じました」と明かした。 また1番プレッシャーを感じたレースは「2回目の天皇賞(秋)ね。イクイノックスは優勝経験しかなかったから、もしこれで負けてしまったら騎手のせいになってしまうので(笑)。次のジャパンカップは距離が伸びたり、海外から来る初めて対戦する馬だったり、そういった今までにない環境のなかでするレースとは違ったので」と明かし、勝利した際は「すべてのプレッシャーが消えていく感覚があった」とこれまでの競馬人生のなかでも印象深かったという。 今後勝ちたいレースについては「フランス人として『凱旋門賞』は勝ちたい。世界でも有名なレースですし、もちろん勝ちにくいですけど・・・毎年トライしたいね」と笑顔を見せた。 ■「毎週乗るときは楽しんでいます」 「騎乗経験のない日本馬で乗ってみたかった馬は?」という問いには「2頭いる」と回答。「もちろんディープインパクト。彼の背中にのったらすごいスピードなんだろうなと。あとはタイキシャトル。1600mで素晴らしい馬でしたね」と語った。 最後には日本語で、「みなさん今日は来てくれてありがとうございます。競馬はファンのサポートがすごいです。毎週乗るときは楽しんでいます。まだまだ競馬のプロモーションをしたいです!馬娘のコマーシャルも大事ですね。競馬はすごく良いスポーツです。みなさんのサポートを感謝します。また競馬場に来ていただいて、応援してください」とアピールした。 現在同百貨店では現在、『JRA70周年記念展示~人と馬の物語~』を開催中。場所は7階「グランドホール」にて、9月23日まで。