25番継ぎ誓った…「代表で待っててください」 出番ゼロからの飛躍、ライバルへ「追いつきます」【コラム】
川崎時代に築いた守田英正&田中碧のライバル関係
日本代表は10月15日の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でオーストラリア代表と埼玉スタジアムで対戦し1-1のドローに終わった。 【写真】田中碧が交際宣言した元トップアイドル 「色気がすごーい」最新ショット この試合、遠藤航が体調不良により欠場。キャプテンマークを巻いたのは守田英正であり、その守田とダブルボランチを組んだのは田中碧だった。両者は川崎フロンターレ時代の同僚であり、同じポジションで切磋琢磨していた間柄でも知られている。 今となっては少し懐かしくもある、両者の川崎時代の関係性を振り返っていこう。 先に入団したのは田中である。 川崎U-18からトップチームに昇格したのは2017年のこと。鬼木達体制の初年度で、クラブがリーグ初優勝を遂げた年だ。1年目だった田中は全く出番がなかった。黙々とプロ仕様の身体作りに費やし、シーズンを終えた。 翌年の2018年に流通経済大学から加入したのが守田だった。開幕時から出場機会を掴むと、夏以降はボランチの一角としてレギュラーに定着。恐るべきスピードで成長を遂げていった彼は、新人ながらリーグ連覇にも貢献。9月には森保ジャパンとして始動した日本代表としてAマッチデビューも飾ったほどだった。 この年、プロ2年目だった田中はシーズン終盤に出場機会を掴んでいる。第26節の北海道コンサドーレ札幌戦で途中出場からプロデビューを果たすと、いきなり得点を記録。そして第33節のFC東京戦では初スタメンも飾った。この試合で田中とボランチを組んだのが守田だった。大卒1年目の守田と高卒2年目の田中が中盤を仕切るゲームとなったのだが、試合は2-0で完勝。田中は武器である鋭い出足のボール奪取から先制点をお膳立てしている。 この試合にトップ下で出ていた中村憲剛は、若手ボランチコンビの活躍は普段のトレーニングの賜物であると、こんなふうに称賛している。 「モリタもアオもやれる。それは日々の積み重ねしかない。日々、どれだけ追求できるか。しっかりやれれば、公式戦でもできる」 その言葉に頷いていたのが田中だ。2年目は主力ではなくBチームで過ごすことが多かったが、そこで磨いた武器が試合に生きていると胸を張っていた。 「常に日本一の選手たちとやっているし、要求も高い。それに応えるために自分自身もレベルアップしないといけない。そう考えると、日頃の練習がレベルの高いもので、それが試合に生きている。このチームのボランチは日本を代表する選手たちがいる。そういう選手たちを超えていきたいという思いもある。もっともっと練習しないといけない」