第94回選抜高校野球 組み合わせ決定 国学院久我山VS有田工 二松学舎大付VS聖光学院 /東京
<センバツ高校野球> 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が4日にオンラインであり、都勢2校の初戦の相手が決まった。11年ぶり4回目出場の国学院久我山は、大会第4日(21日)の第1試合で有田工(佐賀)と対戦。7年ぶり6回目出場の二松学舎大付は、大会第2日(19日)の第3試合で聖光学院(福島)に挑む。大会は18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕し、熱戦が繰り広げられる。【小林遥、加藤昌平、佐藤英里奈】 ◆第4日 第1試合 ◇国学院久我山VS有田工 全員野球で一戦必勝 杉並区久我山の国学院久我山では、学生服姿の上田太陽主将と、尾崎直輝監督が男子部校舎第1会議室からオンライン抽選会に参加し、他の部員は別棟の小講堂でモニター越しに様子を見守った。 抽選では、上田主将が第4日第1試合を引き当てた後、相手がなかなか決まらず、そわそわする場面も。結局、全出場校で最後に対戦相手が決まった。 上田主将は有田工について「粘り強い良いチーム」と評価し、「自分たちは個々の力はまだ足りないが、全員野球で目の前の試合に一戦必勝で取り組んでいきたい」と意気込んだ。尾崎監督は「相手はチームスタイルが似ている」と分析し、「これからまた(練習と準備の)質を高めていきたい」と語った。 ◆第2日 第3試合 ◇二松学舎大付VS聖光学院 堅い守りを打ち崩す 二松学舎大付の小林幸男主将も学生服を着て、千葉県柏市にある野球部寮でオンライン抽選会に臨んだ。くじを引いた結果、対戦相手が甲子園常連校の聖光学院と分かると、マスク越しに笑顔を見せた。 抽選会後、小林主将は「(相手は)粘り強く投手力が高いチームと聞いているので、自分たちも粘り強く食らいついていく」と闘志満々。「今年のチームは打撃に自信があるので、相手の堅い守りを打ち崩したい。監督を日本一にしたい」と語った。 市原勝人監督は「聖光学院は、野球の技術だけでなく精神的にも指導が行き届き、心があまりぶれない印象。センバツに選んでもらったので、ぜひ勝ちたい」と力を込めた。 ……………………………………………………………………………………………………… ◆有田工 ◇1900年創部、春初出場 1900年に佐賀県立工業学校有田分校として創設。前身は1881年に国内初の陶磁器産業の技術者養成機関として設立された「勉脩(べんしゅう)学舎」。セラミック科、デザイン科、電気科、機械科の4学科があり、多くの技術者を輩出してきた。野球部創部も1900年。夏の甲子園に初出場した2013年は2回戦に進んだが、センバツ出場は初。OBに東京五輪・パラリンピックの聖火トーチをデザインした吉岡徳仁さんら。 ◆聖光学院 ◇機動力武器の強豪校 福島県北部の伊達市にある1962年創立の私立校。野球部は63年創部。2019年まで夏の甲子園に戦後最長の13大会連続で出場した。センバツ出場は4年ぶり6回目。粘り強く小技や機動力を駆使して積極的に次の塁を狙うスタイル。エース佐山未来(2年)は制球が良く、キレのある直球を投げる。打撃では主軸の安田淳平(同)や嶋田怜真(りょうま)(同)が鍵を握る。OBに佐藤都志也(ロッテ)や岡野祐一郎(中日)ら。 〔多摩版〕