町田、名古屋が敗れる波乱も「ジャイキリ」激減 川崎&横浜FM「消えた」サプライズと下部リーグとの差【天皇杯2回戦で分かった日本サッカーの現在地と問題点】(3)
■天皇杯2回戦の結果「差は縮まっていない」
一方、J1リーグでは川崎と横浜FMの独占状態に終止符が打たれ、現在は相手のパス回しに対してハイプレスをかけて、ボールを奪ってショートカウンターを狙うカウンタープレス型のチームが上位に名を連ねている。今シーズン、旋風を巻き起こしている町田などはその最たるものだし、町田を追う鹿島アントラーズやガンバ大阪もきわめてオーソドックスなサッカーで勝負している。 そうしたスタイルのサッカーは世界の潮流にも合致したものだったのかもしれないが、川崎や横浜FMの時代のようなサプライズがなくなってしまったのも事実だ。 従って、J1リーグと下部リーグとの差が縮まったのかと思っていたが、今回の天皇杯2回戦の結果を見ると、どうやらそれは錯覚だったようだ。 J1リーグでは組織的にプレスをかけるスタイルのチームがプレー強度を上げてきたが、そういうスタイルのほうがパフォーマンスにムラがなく、勝負強いのだろうか。そうだとすれば、むしろ、ジャイアントキリングは起こりにくくなっているのかもしれない……。 天皇杯2回戦の結果を見ながら、そんなことを感じたのである。
後藤健生
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