アウディ/ザウバーが期待の若手を獲得!ブラジルの天才ボルトレト、F1の舞台へ!
アウディとザウバー・モータースポーツAGは、F1で唯一残っていた最後のシートに、若手ブラジル人のガブリエル・ボルトレト(20)を獲得したことを発表した。ボルトレトはハースから移籍するドイツ人のニコ・ヒュルケンベルグ(37)とともに、アウディワークスチームへ向けてチームを再構築していくことになる。 ■F3は1年で王者、F2も1年目でランキング1位 ブラジルのサンパウロ出身のボルトレトは、6歳の時にカートでレースキャリアを開始し、12歳で家族とともにヨーロッパに移住してF1の夢を追いかけてきた。2023年にFIA F3選手権に昇格すると、デビューシーズンでチャンピオンシップを制覇し、強烈な印象を残した。 2024年にFIA F2選手権に昇格し、ルーキーシーズンにもかかわらず現在残り2戦でランキングをリードしている。 ザウバーチームは4月にはニコ・ヒュルケンベルグが2025シーズンのチームの一員となることをすでに発表しており、2026年からのアウディF1ファクトリーチームへの移行に備えて、経験豊富なベテランと新進気鋭の若手というバランスの取れた構成を選択した。ボルトレトは2026年から始まるアウディのワークスチームに加わることで、モータースポーツの最高峰でその才能を発揮する機会を得た。 ■アロンソのマネジメント会社と契約 ボルトレトは、2022年にフェルナンド・アロンソのドライバーマネジメント会社A14と契約、2023年にマクラーレンのドライバープログラムに参加し、2022年仕様のマクラーレンでレッドブルリンクでのテストを通じて初めてF1マシンを体験した。 ■マクラーレンの育成プログラムから解放 この発表を受けてマクラーレンは声明を発表し、ボルトレトは「新たなキャリアを追い求めるため、2024年シーズンの終わりにマクラーレン・ドライバー育成プログラムから解放される」と述べている。 ■マッサ以来のブラジル人F1フルタイムドライバー! ボルトレトは、2017年末に引退したフェリペ・マッサ以来のブラジル人フルタイムドライバーとなる。フラジル人F1ドライバーとしては、2020年に2GP、ロマン・グロージャンの代役を務めたブラジル人のピエトロ・フィッティパルディ以来だ。 ■4人目のフルタイムルーキードライバー 20歳のボルトレトがアウディ/ザウバーと契約したことにより、メルセデスのキミ・アントネッリ(18歳)、アルピーヌのジャック・ドゥーハン(21歳)、ハースのオリー・ベアマン(19歳)に続き、2025年のグリッドで4人目のフルタイムルーキーとなる。これに続く可能性が高いのはすでにスポットで参戦しているレーシング・ブルズのリアム・ローソン(22歳)だ。 ■ボッタスとジョウは離脱 また、現ドライバーのバルテリ・ボッタスとジョウ・グァンユは、この発表に先立ちチームを離れることを発表していた。