勝負の3年目を迎える新庄監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

　新庄剛志監督が就任3年目のシーズンを迎える日本ハムの今季の戦いに期待が高まっている。 【動画】エスコン初本塁打を記録した野村が、今季本拠地最終戦で13号ソロを放ったシーン 　オフにはオリックスからFAで左腕・山崎福也を獲得、外国人選手も大量に補強するなど、先発争い含め、ほとんどのポジションでし烈なレギュラー争いが行われ、今キャンプでも戦力の底上げが伝わってきている。 　そんな日本ハムの2024シーズンの戦いはどうなっていくのか、球界内からも様々な考察の声が出ている。　 　現役時代は大洋（現DeNA）で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は2月19日に自身のYouTubeチャンネルに「【3年目の新庄監督】今年の新庄野球はどうなる？Aクラスへの鍵は「〇〇選手に辛抱できるか」新庄剛志の1年目2年目からの変化と今年の展望を岩本勉と語ります！！【2本目】」と題した動画を更新。かつて日本ハムでエースとして活躍、現在は野球解説者の岩本勉氏をゲストに迎え、今季のチーム展望について語っている。 　冒頭で高木氏が就任3年目を迎えて、新庄監督がどうチームを率いるかという話を岩本氏に振ると、オフの積極補強もあり「言い訳のできない状況になった」とした上で、「監督自身も悔いのないようにやりたいと言っている」と集大成となるシーズンとなり、とにかく勝ちにこだわる姿勢を見せていくと岩本氏は予想。 　その上で、1、2年目との変化として今季は選手に対しても厳しい姿勢を見せるとして、「もう調子がなく、選手に情はあっても、2軍行きの赤切符はすぐ用意すると思います」と状態が悪い選手はすぐに”レッドカード”を切るなど、戦力の見極めはシビアになっていくという見方を示した。 　またチームの中では、昨季25ホーマーをマークした万波中正を我慢して育てたこともあり、今季は誰がポイントになるかとの高木氏の問いに岩本氏は軸となる選手に野村佑希を指名。ポジションについても「僕はサードだと思っている。野村と清宮、サードを誰で固定できるかというのが大事になる」とホットコーナーの起用が注目とした。 　現在は清宮幸太郎がキャンプイン直前の負傷で離脱中、昨年の開幕戦を「4番・三塁」でスタメン出場するなど、かねてから指揮官も本格覚醒を期待する野村は、元々守っていたサードポジションの再奪取を誓っている。 　仮にサードの定位置を野村で固められればチームにとっても大きいこととしながら、清宮の今後は厳しい道になると両者が予想する場面も。理由としては、これまで清宮が守ってきた一塁含め、複数選手がポジション争いを行っていることで、仮にリハビリが順調に進んだとしても再び、レギュラー争いの場に戻ってくるのは容易ではないという見方を示した。 　チームは2年連続最下位からの上位浮上を目指す。また高木氏は新庄監督がかねてから「3」という数字に強いこだわりを持っていることも明かし、チームを率いて3年目となる今季は相当気合の入ったシーズンになると予想した。 　パ・リーグは王者オリックスがリーグ3連覇中。果たして台風の目となれるか。過去2年とは違った選手たちの伸びしろ、快進撃を期待したいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]