最終予選フル出場で完封継続…町田浩樹から覗く自信「冨安や洋輝が帰ってきたときに居場所がないくらいのアピールを」
アジア最終予選の快進撃を支えている一人だ。日本代表DF町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)は1対1の守備に自信を語る。「サイドでの1対1は今やられる気がしない。3バックでウイングの裏を突かれたときに広いスペースがあるけど、僕自身そのシチュエーションはすごく守備に自信を持ってやっている」と胸を張った。 【写真】伊東純也ら欧州組9選手の秋冬コーデに大反響「黒髪もステキ」「これはずるい」「まじ俳優レベル」 アジア最終予選の3試合でフル出場し、無失点の鉄壁を築いている。“鬼門”でもある敵地でのサウジアラビア戦では、まさしく“壁”となった。前半27分、相手のカウンターから立て続けにシュートを打たれるが、町田が体を投げ出してブロック。DF板倉滉、MF遠藤航とともに隙間を埋めるように相手のシュートを阻んだ。 「ゴール前でしっかり体を投げ出すというところは全員意識してやっている。CBだけじゃなく、ウイングの(三笘)薫もいたし、ボランチの選手もいた。そういうゴール前の意識というか、全員の気持ちが見えたいいブロックだった」 15日の第4節で勝利すれば、さらに北中米ワールドカップ出場は近づいていく。「この無失点で来ているいい流れは継続したい」。対するオーストラリアのセットプレーは脅威となるが、敵地サウジアラビア戦で得た手応えは大きいようだ。「サウジもセットプレーをだいぶ警戒していたなかで、自分たちがいい時間帯で1点を取れたことはすごくポジティブなこと。セットプレーは試合の鍵になる。引き続き集中してやりたい」と力を込めた。 1月のアジアカップではグループリーグ第3節・インドネシア戦(○3-1)のみ先発入り。あとは決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦(○3-1)に途中出場し、出番は終わっていた。「僕だけに限らずアジア杯で悔しい思いをした選手はいる」。DF冨安健洋、DF伊藤洋輝を負傷で欠くという状況でも、最終予選に出続けることで大きな自信を手にした。 「冨安だったり、洋輝がいないなかで自分がしっかりアピールして、彼らが帰ってきたとき居場所がないくらいのアピールをしないといけないと思っている」。山場の2連戦のうち、一つ目を完封で終えた。ただ、その価値は次戦で続けることで本物になる。「信頼は1試合では勝ち取れない。そういう継続が大事。この2試合は山場だし重要な試合。いいアピールになると思うので、そこは継続してやっていきたい」。手にした自信をもとに、新たなディフェンスリーダーはさらなる壁を築いていく。