「アジカン」後藤さん、高校生に演奏指導「こんなに変わるのか」
静岡県島田市出身でロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」のボーカルとギターを担当する後藤正文さん(47)が7日夕、同県藤枝市の県立藤枝東高校で生徒に演奏指導をした。高校生バンドの演奏に耳を傾けた後藤さんは、アンプやミキサーなどの音響機器の使い方や練習の大事さなどを説いた。 【写真】音響機器の調整のしかたを生徒に伝える後藤正文さん(右)=2024年11月7日午後4時44分、静岡県藤枝市の藤枝東高校、林国広撮影 この日は同校ギター部の1、2年生計35人が参加。ギターやベース、ドラムなどにボーカルを加えた三つのバンドが日ごろ練習してきた有名ミュージシャンらの曲を1曲ずつ披露した。 演奏を聴いた後藤さんは「(音量を上げるため)ベースアンプを何かの台においてみては」「全体の音量のバランスを考えながら演奏すると、もっと良くなる」などとアドバイスした。 生徒から、演奏で最も大切なことは何かと問われた後藤さんは「音楽に一番大切なことは自分や他人の演奏を聴くこと。ギターのチューニングが良くないとボーカルにも影響がでる。聴く余裕がでるまで練習するのは素敵なことです」と答えた。ギター部の斉藤真子部長(17)は「後藤さんのアドバイスで演奏の質が上がった。こんなに変わるのかと実感できた」と話した。 後藤さんは5月、ミュージシャンらを支援するためのNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」を設立。7月に藤枝市と旧市街地の活性化に向けた連携協定を結び、その縁で、旧市街地にある東高での演奏指導が企画された。(林国広)
朝日新聞社