接骨院×キックボクシング“一石二鳥” シニア殺到 94歳女性も 元プロ指導
ある異色の接骨院が人気です。隣にあるのが“まさかの”、そして集まる人の年齢層も“まさかの”。その人気の秘密に迫ります。 【画像】最高齢94歳 片足上げも不安定からキックまで繰り出すように
■接骨院×キックボクシング
東京・世田谷区にある接骨院「Palledo」。具合を丁寧に聞き取りながら、体をほぐしていきます。 施術をしているのは、生井宏樹院長(41)です。この接骨院、ただの接骨院ではありません。 扉を開けると、ジムで汗を流す人の姿がありました。 この日ジムを訪れていたのは、全員70歳以上のシニア世代。60歳以上の利用者では、なんと30人以上にも上ります。 指導する生井さんは、元プロのキックボクサーです。現役引退後に開いた接骨院で多くの高齢者を診るなかで足腰の重要性を感じ、シニア向けのレッスンを始めました。 接骨院×キックボクシングジム 生井宏樹さん 「足を上げる動作とか片足立ちになる動作もあったりとか、体のバランスを整える習慣が付くというか、トレーニングになる。キックボクシングは、より効果がある気がする」 次はどこへ打ち込むのかを考えながらトレーニングすることで、頭の体操にもなり、シニア世代にとっては、まさに一石二鳥です。
■シニア世代が殺到 最高齢は94歳
心地よいパンチ音を響かせる黒崎和子さんは、73歳。腰より上のハイキックも難なくこなします。 黒崎さん 「あまり力を入れていないんですよ。進化中です」 ジムに通う最高齢は、なんと94歳です。 利用者 川崎榮子さん 「(元々)足が悪くて、治療のほうが先なんですよ」 来院した時、松葉づえをついていたという川崎さん。はじめは片足を上げることすら不安定でした。 リハビリの一環として始めたのが、キックボクシングです。 川崎さん 「ボクシング自体は知っているけど。(キックボクシングを)自分がやるとは思わない」 スポーツが苦手だと話す川崎さんですが、4年間通い続けた結果、キックまで繰り出せるようになりました。 生井さん 「“マイナスからゼロに戻す”のが接骨院の役割なんですけど、そこからさらに通常の状態からさらに良くしていくっていう、この“ゼロからプラスになっていく”っていうところがジムだったりスポーツ・運動の役割かなと思っていまして。それがまさにマイナスからプラスにいったのが川崎さんみたいなケース」 94歳の川崎さん、今後の目標は…? 川崎さん 「100歳まで(ジムに)来られるといいけど」 (「グッド!モーニング」2024年11月6日放送分より)
テレビ朝日