【プリンス関西プレーオフ】三田学園が2年生レフティーのFK弾で東山B下しプリンス復帰!受験が控えながらも最後まで残り戦った3年生は有終の美を飾る
12月15日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)決定戦がJグリーン堺で行われ、三田学園(兵庫)が東山B(京都)を2-0で下し、プリンス関西2部に昇格を決めた。 【フォトギャラリー】東山B vs 三田学園 前日に行われた1回戦で水口を4-1で下した東山Bと、大阪学院大高を2-1で破った三田学園による決定戦。 開始1分、東山Bが攻め込むとDF19中野冬翔(2年)の左足シュートがいきなりポストを直撃。これで東山Bが勢いに乗るかと思われたが、先制したのは逆に三田学園。三田学園は14分、ゴール正面、ゴールまで約20mの絶好の位置でFKを獲得。GKからボールの出所を隠すよう、壁の前の配置を入念に調整すると、キッカーを務めたのはレフティーのMF21佐伯太壱(2年)。「蹴った瞬間、壁を越えたので入ったと確信しました。壁の下を隠してもらって、あそこに蹴れば入るというのは練習でもやっていた」佐伯のキックが壁を越えてゴール左に吸い込まれた。 さらに三田学園は20分、中央左で快足を飛ばしたFW10姫田琢斗(3年)がDFより先にボールに追いつくと、そのままボックス内に侵入し、身体をねじ込みさらに中に切り込む。するとここで姫田が倒されPKをゲット。これをDF4黒瀬直弥(3年)がゴール右に落ち着いて沈めた。 2点ビハインドとなってしまった東山Bはロングスローや前半だけで7本あったCKでゴールに迫ったが、相手の守備陣を崩し切れず。三田学園は佐伯のFKがクロスバーに当たり、跳ね返りを詰めるも決め切れず。三田学園が2点リードで前半を終えた。 まずは1点を返したい東山B。後半に入ると前への圧をさらに強め、MF9村上絢哉(2年)を中心に攻撃を仕掛ける。しかし、「5番の坊主の2年生CBは昨日が(Aチーム)デビューだったんですが、黒瀬との相性も良くチャレンジ&カバーも徹底してやってくれた」福島康太監督の予想を超える活躍を見せたDF5山﨑駿太朗と黒瀬主将の2CBが相手の攻撃を跳ね返し続ける。 「最後は全員がシュートブロックに入るぐらいの気持ちで身体を投げ出して、そういう気持ちや執念では絶対に負けないようにやっていました」(黒瀬)。三田学園はチーム全体で守備の意識が高く、相手に簡単にシュートを打たせない。87分には村上にポスト直撃のシュートを打たれたがここも無失点で凌いだ。