20年ぶり新紙幣発行まで5日!飲食店や交通各社の対応は?設備の入れ替え“負担”にも
瀬戸内運輸 川田卓哉運輸部長: 「両替機の中のシステムを更新するのに、1台あたり多額の費用がかかるので全てのバスが網羅できていない状況です」 東予を中心に路線バスや高速バスなどを運行する、せとうちバスです。現在両替機を搭載したバス、およそ100台を走らせているといいますが… 「その内の10台ほどが新紙幣の使用が可能になっている」 新紙幣に対応しているバスは、わずか1割程度にとどまっているのが現状です。交通系ICカードなどのキャッシュレス決済への対応はとらず、支払いは定期か回数券、現金に限定しているせとうちバス。 川田さん: 「これを全部交換すると1台あたり100万円以上のお金がかかるので対応が厳しい。しばらくは改修した旧紙幣を乗務員に持たせて、バスの車内で新紙幣と交換して従来の両替機を使ってもらうようになる」 新紙幣への対応を妨げる要因として、燃料価格の高騰や運転手の人手不足、そして利用者の減少といった事情もあるといいます。 「運送収入が伸び悩む中でこういった余分な投資がかかることは非常に厳しい」 (スタジオ) すぐに対応したくても設備の入れ替えにお金がかかる…特に路線バスの事業者の皆さんは対応する台数も多く、苦労されているようですね。 県内の交通各社、車内に設置してある両替機の新紙幣への対応状況です。 東予【せとうちバス】新紙幣への対応が完了している車両は、全体の1割ほどです。中予【伊予鉄バス】では、路線バスの全車両で対応していません。 せとうちバスと伊予鉄バスでは来月3日以降、新千円札しか持っていないという客がいた場合、運転士が旧札と交換して対応するということです。 伊予鉄バスでは、来年3月~路線バスでも全国の交通系ICカードが使えるようになるなど、キャッシュレス対応を充実させる方針です。 一方、伊予鉄道の市内電車(路面電車)ではすでに全車両で対応済みです。 南予、宇和島バスでは路線バスの全車両のうち7割が対応済み。残る3割は、7月中に対応を完了させる予定です。