パリパラのボッチャ銅・広瀬隆喜が体験イベント参加 「ボッチャの会場を満員にするのが長年の夢」
「明治安田J1、川崎-鳥栖」(13日、Uvanceとどろきスタジアム) 場外の特別ブースでは、今夏のパリパラリンピックの種目でもあるボールゲーム「ボッチャ」の体験会が開催され、パリパラの団体混合で3大会連続メダルとなる銅メダルを獲得した日本代表「火の玉JAPAN」の広瀬隆喜氏(40)も訪れ、体験会に参加したファンとの交流を楽しんだ。 パラ競技の普及に力を入れる川崎市とのつながりで実現。広瀬氏は8日に帰国後、初のイベント参加となった。ボッチャは赤と青の革製のボールを投げ、白の目標球にどれだけ近づけるかを競う競技。広瀬氏は参加者に指導をしながら、持参した銅メダルをファンの首にかけて記念撮影を行うなどで交流を図った。 リオ、東京に続くメダル獲得となり「狙った色ではなかったが、本当に日本から来てくれたファンの方やたくさんのSNS、みんながチーム一丸で気持ちをつないで取れた銅メダルかなと思う」と改めて喜びを語った。 無観客だった東京大会から観客の声援を受けたパリ大会に「日本の声援や、パリの方が日本への声援に変わったりとか、ファンとの一体感を感じた」と話し、「自分たちとしてもチームとしても、すごく楽しい大会となった」と振り返った。 リオ大会からの日本勢の活躍で、競技の知名度は上がってきている。それでも「50%ぐらいまでは全国の知名度は上がってきているが、逆にまだ50%の残りがある」とし、帰国して間もないながらも「ボッチャを知らない人に実際に見るよりも体験してもらう方が、子どもたちやお母さんたち、来たもらった方々に面白さは伝わると思う」と笑顔が絶えない形でのイベントとなった。 「ボッチャの会場を満員にするのが長年の夢。まだまだ満員にするまでは至っていない」と広瀬氏。今後へも「これからも競技を続けながら、いろんな地域でもイベントに行ってボッチャの面白さ楽しさを伝えて、いずれは満員のボッチャ会場でプレーをしたい」とチャレンジを続けて行く強い思いを示した。 川崎市では市内のカルッツ川崎で9月27日から3日間の予定で、障害が軽度の選手たちによる「第4回ボッチャオープンチャンピオンシップ」が開催される予定だ。