グレイソン・マレーの死去 両親が「自ら死を選んだ」と声明を発表
PGAツアー「チャールズ・シュワブチャレンジ」の3日目朝、ツアー通算2勝のグレイソン・マレーが亡くなったことが知らされた。その翌日、26日の朝にマレーの両親であるエリックさんとテリーさんがツアーを通して声明を発表。死は「自ら選んだものだった」ことを明かした。 フィアンセと優勝カップを掲げて笑顔【写真】 「この24時間、息子が亡くなったことを受け入れようとしてきたが、悪夢だった。答えのない疑問がたくさんある。ただ一つだけ分かることがある。息子は愛されていたか? その答えはイエス。私たち、弟のキャメロン、妹のエリカ、親族一同、友人、仲間、そしてこれを読んでいるみんなに愛されていた」 そして「PGAツアーをはじめ、ゴルフ界のすべてから寄せられた支援に感謝している。グレイソンの人生は必ずしも楽なものではなかった。彼は自ら死を選びましたが、今は安らかに眠っています」と結んだ。 マレーは2017年の「バーバゾル選手権」でツアー初優勝。3年前には自身がアルコール依存症であること、メンタルヘルスに苦しんでいることをSNSで公表し、「PGAツアーはこの選手の問題を見過ごしている」と投稿した。今年の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」で復活の2勝目を飾った。 今大会の2日目に16ホールを終えて棄権。翌朝に30歳と惜しまれる若さで帰らぬ人となった。 ジェイ・モナハン会長は「グレイソンの投稿を見て、すぐに連絡を取った。ここ数年は彼と多くの時間を過ごし、彼のことを理解することに努めた。どうすればみなを助けることをできるかも話し合ってきた」という。 「グレイソンの死去には本当に打ちのめされている。彼から本当にたくさんのことを学んだのに」。PGAツアーは精神的な危機を感じている場合は、米国の危機管理ライフライン(988)に電話するか、ウェブサイトを見るよう呼びかけた。(文・武川玲子=米国在住) ◆悩みの相談先 ・こころのオンライン避難所 https://jscp.or.jp/lp/selfcare/ ◆電話やSNSによる相談窓口 ・#いのちSOS(電話相談、0120-061-338) https://www.lifelink.or.jp/inochisos/ ・チャイルドライン(電話相談、0120-99-7777) https://childline.or.jp/index.html ・NPO法人ライフリンク「生きづらびっと」(SNS相談) https://yorisoi-chat.jp/ ・NPO法人「あなたのいばしょ」(SNS相談) https://talkme.jp/ ・NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア「こころのほっとチャット」(SNS相談) https://www.npo-tms.or.jp/service/sns.html ・10代20代女性のLINE相談(SNS相談) https://page.line.me/ahl0608p?openQrModal=true