リリース目前のWindows 10、知っておくべき情報を総まとめ
アップデートの予約は簡単、でもご利用は慎重に
Windows 10へのアップデートを希望するユーザーは、現在使用しているパソコンのWindows Updateにアップデートの予約を促すアナウンスが出ていれば、そこから予約をするだけで7月29日以降に自動的にアップデートが開始されます。マイクロソフトのスケジュールではまず「Insider Program」というベータテストに参加したユーザーに優先的にアップデートが行われ、その後アップデートを予約したユーザー、全ての対象ユーザーへと段階的にWindows 10が提供されます。そのため、予約をしても29日にすぐ提供されるというわけではないようです。
ただし、iPhoneやAndroid端末でOSのアップデートに馴染みのある人でもパソコンのOSアップデートは初めてというユーザーも多いのではないでしょうか。スマートデバイスと違い、パソコンのOSアップデートではいくつか注意すべき点があります。それが、パソコンで使用しているソフトウェアやデバイスドライバーと呼ばれる周辺機器を使用するために必要なツールのアップデートで、パソコン内に保存したデータのバックアップと併せて、OSアップデート前にチェックしておきたい重要なポイントです。 普段パソコンではオフィスソフトや画像編集ソフトなど様々なソフトウェアや、プリンターやスキャナー、外付けハードディスクやメモリーカードリーダーなどの周辺機器を使用していますが、これらのソフトウェアや周辺機器の動作に必要なデバイスドライバーは、OSをアップデートしても自動的にはアップデートされません。アプリストアで一括してアプリを更新できるiPhoneやAndroid端末と違い、パソコンの場合にはソフトウェアや周辺機器のメーカーが提供するアップデートを個別にインストールする必要があるのです。Windows 10にアップデートした後に、ソフトウェアや周辺機器に必要なアップデートを適用できない場合には使えなくなってしまう場合もありますので、よく使うソフトウェアや周辺機器は事前にメーカーのウェブサイトで対応状況を確認することをお勧めします。 また、一部のオンラインサービスでは、Windows 10へのアップデートを控えるようアナウンスしているケースがあります。特に高度なセキュリティが求められるインターネットバンキングやネット証券のオンラインサービスでは十分な動作確認ができていないことを理由に、現時点でWindows 10での利用を「不可」としている場合があり、よく利用するオンラインサービスについてもWindows 10での利用について特別なアナウンスをしていないか事前に確認するようにしましょう。