高岡テクノドーム 最小限の機能強化案を軸に整備へ
富山テレビ放送
建設費の大幅な上振れなどで再整備の見直しが続いていた高岡テクノドーム。 県は、3つに絞り込んだ再整備案のうち、本館の機能強化を最小限にし、別館の床面積を維持する案を軸に調整する方針です。 県がこのほどまとめた方針では、新たな方向性として従来からの機能である「産業展示などを重視する」ことが示されました。 そして、これに基づき、既にある本館の機能強化は最小限のバリアフリー化や残響音の軽減など1億円程度にとどめ、従来の展示・商談のほか興行規模でない音楽イベントを開催できるようにします。 一方、新たに建設する別館については産業展示などで本館との一体的な利用を想定し、柔軟な配席・動線となるよう工夫します。 また、本館の機能強化を最小限にすることや建物のデザインや構造を簡素にすることでコスト削減を図り、床面積は減らさず1200席規模を確保します。 県は今年9月、再整備案を3つに絞り込み9月県議会で提案したうえで県西部の自治体や経済団体などから意見を聞き取っていました。 高岡テクノドームは県西部で大規模な展示会や見本市が開催できる唯一の施設であることから、今回の再整備では産業展示を重視しますが、別館は興行レベルのコンサートも開催可能な機能をもち、将来的に可動式の座席も導入できる余地を残します。 再整備にかかる費用は本館と別館あわせて約46億円で、2028年度内の開館をめざします。
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