YOASOBI、NewJeansとAKMUをゲストに迎えた韓国公演2daysを完走
“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが、12月7日、8日に自身2度目のアジア・ツアー〈YOASOBI ASIA TOUR 2024-2025 “超現実|cho-genjitsu”〉韓国単独公演を完走しました。 12月から年明け2月にかけて仁川、香港、バンコク、台北、上海、シンガポール、ジャカルタの全7都市にてそれぞれアリーナ2Daysを行う、全14公演のアジア・ツアーのスタートとなる韓国公演。12月7日にはNewJeans、12月8日にはAKMUをゲストに迎えての開催となりました。 公演は、国内ドームライヴのテーマでもあった“超現実”を体現する2時間弱、アンコール含む計19曲のセットリストを披露。両日それぞれ、ゲストアーティストとなるNewJeans・AKMUとikuraとの一夜限りのパフォーマンスも披露。2日間で合計2.6万人を動員した公演のライヴ・レポートが到着しています。 [ライヴ・レポート] 2024年で結成5年を迎えた、コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraによる“小説を音楽にするユニット”YOASOBI。10月に京セラドーム大阪、11月に東京ドームで、5周年記念の初のドームワンマンを大盛況に終えたのも束の間、7都市14公演を回る日本人アーティスト最大規模のアジアツアーに出発。その幕開けとなる韓国公演が、12月7日~8日、仁川・INSPIRE ARENAにて開催された。約1年ぶりの韓国ワンマン公演に先立ち、YOASOBIは1週間以上前に現地入り。韓国最大級の音楽配信サービス・Melonが主催する「Melon Music Awards」や、韓国のケーブルテレビ局・SBS Mの音楽番組「THE SHOW」に出演。さらにセレクトショップ・HEIGHTSとのコラボポップアップショップを展開するなど、精力的な活動で現地ファンの期待を高めてきた。氷点下の厳しい寒さの中、各日13,000名のファンがINSPIRE ARENAに詰めかけ、YOASOBI ASIA TOUR 2024-2025 “超現実 | cho-genjitsu”の幕が上がった。 国内ドーム公演のコンセプトを継承する今ツアーは、巨大なモンスターがLEDの向こうから侵食してくるような映像から始まり、Ayaseとikuraがステージへと姿を現す。「セブンティーン」のイントロが観客のボルテージを一気に引き上げ、続く「祝福」「UNDEAD」というアニメ主題歌としても人気の楽曲が、「超現実」の演出と相まって会場を熱狂させる。流暢な韓国語を織り交ぜたMCののち、「ハルジオン」「ミスター」(2日目は「好きだ」)「もう少しだけ」を披露。ikuraはステージを縦横無尽に動き回り、観客一人一人と目を合わせながらコミュニケーションを楽しむ。Ayaseが用意した手紙でオーディエンスへの感謝を伝えたあと、「たぶん」「New me」「モノトーン」「優しい彗星」というミディアムテンポの楽曲群も、それぞれが持つ深い世界観で会場を魅了していく。 本公演では、YOASOBIのワンマンライブ初となるゲストアーティストが登場。初日は5人組ガールズグループ・NewJeans、2日目は韓国の兄妹ポップスデュオ・AKMUという、韓国を拠点に世界で活躍する2組だ。YOASOBIとの共演歴やメンバー間の親交もあり、ファンは盛大な拍手で温かく迎える。J-POPとK-POPという、今や国境を超えて世界中が注目する音楽シーンを代表するアーティストたちのコラボレーションに、会場は大きな興奮に包まれた。 和やかに写真撮影を終えてゲストを見送ると、INSPIRE ARENAは再び“超現実”の世界へ。「怪物」「勇者」「あの夢をなぞって」では、新たなサポートメンバーを加えたバンドが力強いグルーヴを響かせる。続く「アイドル」は、昨年のリリースながら2024年も音楽チャートを席巻し続ける楽曲としての圧倒的な存在感を見せつける。熱い声援を送る韓国のファンにikuraが手紙で想いを伝え、ライブはクライマックスへ。「群青」での日本語大合唱は、すでに海外でのYOASOBIライブの風物詩だ。全17曲、息もつかせぬスピード感で本編は幕を閉じた。 アンコールでは、真っ白なギターを奏でるikuraがピュアな魅力を放つ「舞台に立って」を披露し、押しも押されぬ代表曲「夜に駆ける」で締めくくる。充実の5年間を凝縮したような2時間弱のライブは、退場するオーディエンスの満足げな表情に、その成功を映し出していた。 YOASOBIは来年2月末のインドネシア公演まで今ツアーを継続し、6月には待望のヨーロッパ・フェス初出演を果たす。さらに7月から11月にかけては、国内14道県40公演におよぶ初のホールツアーを敢行する。結成5周年を経てなお、日本から世界まで、すべての音楽ファンに貪欲に音楽を届けようとする彼らの今後から、目が離せない。 Photo by Kato Shumpei Photo by Risa Nishimura