別人のように変わった友人。彼女の自宅で神主が異変を察知する【漫画家インタビュー】
あなたの周りでドッペルゲンガーに会った人はいるだろうか? ドッペルゲンガーは自分とそっくりな姿をした“分身”で、古くから死の前兆として恐れられてきた。SNSで話題になった『友達のドッペルゲンガー』は、イラストレーターのちょん。さんが、友人の身に降りかかった恐怖体験をもとに描いたホラー漫画だ。 他校の友人・ゆうは、夏休みに彼氏と海へ。その帰り道に、事件か事故の現場を目撃するが、特に気にとめることはなかった。夏休みが終わり、友人と久しぶりに再会したゆう。すると霊感の強い友人・あおから、女の子が憑いていると指摘される。その後、自分にそっくりな人物の目撃情報が多発する。第31話と32話では、あおの母から連絡を受けてやって来た神主が、事態の深刻さに気づいてお祓いを始める。すると、ゆうがベランダに出てきて――。これまで、さまざまな不思議な出来事を実際に経験したというちょん。さんに話を聞いた。 【漫画】『友達のドッペルゲンガー』を読む
フォロワーから寄せられた話で怖かったのは…
――本作はご友人の心霊体験を漫画化していますが、フォロワーさんの体験談も漫画にされていますね。どういったエピソードを選んでいらっしゃいますか? 私自身の感情が揺さぶられて、「これみんなに伝えたいー!!!!」と気持ちがあふれたエピソードを漫画化させていただいています。流産で会うことができなかったお子様が、幽霊となってお母さんに会いに来てくれたというエピソードをいただいたことがあったんですが、このお話は、全お母さんに聞いてほしい!! 読んでほしい!! というエピソードでした。描くたびに感情移入して号泣しながら描きました。 ――これまでに寄せられた話で一番怖かったものを教えてください。 終活で仏壇を買ったら、空いている仏壇が入る人を探し始めたのか、身近な人がどんどん亡くなる……というエピソードが一番怖かったです!(泣) ――実話をもとにしていますが、霊や不思議な現象などは目に見えるものではなく、表現が難しいこともあるかと思います。苦労されていることがあれば教えてください。 目には見えないけど何かが起こっている、何かを感じているということを伝えるために、表情の変化などは気をつけて描いているつもりですが、そこがどうにも難しいです……!
ちょん。 小学1年生の子どもを育てる漫画家・イラストレーター。実際に体験した不思議なエピソードや子どもとの日常を描いている。