＜FC東京・柏＞前半、ゴールを決め喜ぶFC東京・松木（中央）ら＜撮影・小海途　良幹＞

　◇明治安田J1第13節　FC東京3―3柏（2024年5月11日　味スタ） 　明治安田J1リーグは8試合が行われ、FC東京は柏と3―3で引き分け、4連勝を逃した。U―23日本代表から復帰したMF松木玖生（21）は、前半37分に本拠地・味の素スタジアムでJ1初得点をマークした。神戸がC大阪を4―1で下し、3連勝で勝ち点を26として首位に浮上。町田は湘南と0―0で引き分け、同勝ち点ながら得失点差で2位に後退した。 　1カ月ぶりに帰還したFC東京の松木が、芸術ボレーで味スタを沸かせた。2―1の前半37分。左CKのこぼれ球に反応し、ペナルティーエリア外から左足を一閃（いっせん）。美しい軌道でゴール左隅に突き刺した。「前日から（キックが）当たっていた。（コーチから）あそこにこぼれてくるからと言われていたので、自分も流し込むことができて良かった」。激闘を勝ち抜いたU―23アジア杯から4日深夜に帰国。復帰初戦は「相当気合が入っていた」とうなずいた。 　チームは前半終了間際に退場者を出したことが響き、後半に2点差を追い付かれて連勝が3でストップ。「個人的には凄く自信になった。でもチームを勝たせることができなかった」と満足はない。「今はチームのことを考えてやりたい」。主将の責務を果たしながら、パリ五輪へギアを上げていく。