BofA、香港本部のオフィススペースを縮小-ゴールドマンに続く
(ブルームバーグ): 米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、香港本部のオフィススペースを縮小する。事情に詳しい関係者が明らかにした。香港の商業用不動産市場に厳しい逆風が吹いていることを浮き彫りにする。
部外秘の情報だとして匿名を要請した関係者によると、BofAはセントラル(中環)に位置し、本部が入っている長江センターの1.5フロアを手放す。サポート業務の行員は、オフィス賃料が比較的安い九龍貿易センターのバックオフィスに移ることになるという。顧客と対面する行員は、引き続き長江センターのオフィスを拠点に勤務すると、関係者は付け加えた。
BofAはコメントを控えた。長江センターを保有する長江実業集団(CKアセット・ホールディングス)はコメントの要請にすぐには応じなかった。
米銀行業界では、コスト削減を進める中でオフィススペースを縮小する動きが続いている。ゴールドマン・サックス・グループも香港で1フロアを手放したと、ブルームバーグは先月報じた。
ゴールドマン、香港のオフィススペース一部手放す-関係者
商業用不動産サービス会社CBREグループによると、香港の空室率は昨年末に前代未聞の16.4%に上昇。A級に分類される高級オフィスの賃料は昨年6%下落したのに続き、今年は10%落ち込む可能性があると、CBREはみている。
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原題:Bank of America Cuts Space in Hong Kong in Blow to Office Market(抜粋)
--取材協力:Cathy Chan、Krystal Chia.
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Shawna Kwan, Kiuyan Wong