国産熱帯果樹 栽培地拡大も高価格がネックに=韓国
【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島の温暖化に伴い、韓国で熱帯果樹の栽培地が南部・済州島から内陸の南部に広がり、大型スーパーでもバナナなど国産の熱帯果樹が販売されている。国産熱帯果樹は輸入品に比べ鮮度が良く、消費者から好評だが値段が高く生産量が少ないため販売拡大への道のりは遠い。 流通業界関係者によると、大型スーパーが相次いで販売している国産熱帯果樹が好評を得ている。 イーマートは今年、全北特別自治道・高敞で有機栽培されたバナナを各店舗で少量ずつ販売し、計2万7000パック以上を売り上げた。エクアドル産のバナナ1房(約1キロ)を約2000ウォン(約220円)で販売しているが、高敞産の有機栽培バナナは1パック(3~4本)約6000ウォンではるかに高い。 イーマート関係者は「バナナは気温27度以上の亜熱帯気候で育ち、韓国の気候とは合わないが、高敞で同一の品質で生産量の安定性が高まり、販売することになった」と説明した。 ホームプラスは8月に済州産のパッションフルーツ3500パックを完売した。関係者によると、冷凍の輸入品とは異なり済州産パッションフルーツは新鮮な生果が販売され人気が高かったという。 ロッテマートも7~8月に済州産のマンゴー、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツを販売した。国内の熱帯果樹の栽培面積が増え、消費者の選択肢拡大のために国産品を販売することになったと説明した。 大型スーパーは、機会があれば国産熱帯果樹を販売するが、積極的に品目を拡大するには価格の壁が高いとみている。 ある大型スーパーの関係者は「南部地域も1年中亜熱帯気候ではないため熱帯果樹を生産するには設備投資を行い、ハウス栽培をしなければならない。ハウス栽培で温度や湿度の管理が可能で流通経路が短くなり、鮮度が維持されるが、価格競争力は落ちる」と説明した。
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