2022年1月に本誌が目撃した藤井風

　8月16日、ミュージシャン・藤井風が、24日に予定している日産スタジアムで開催されるライブについて、YouTubeでの無料生中継を実施すると発表した。だが、歓喜するファンの声が集まるなか、“現地組” からは複雑な声も寄せられている。 【写真】家賃8万円アパートで暮らしていた藤井風 「藤井さんは、今年初めてアメリカツアーを成功させるなど、国内外でも人気が高まっているため、チケットは毎回争奪戦です。チケット代は基本1万1000円、交通費や宿泊費等の遠征代も考えると、現地へ行くファンたちは決して安くない金額を負担していることになります。 　また、今回のライブ会場となった日産スタジアムは野外で、この猛暑ですから、熱中症の不安を抱える人も多いでしょう。 　今回、直前に無料生中継を発表したことで、藤井さんの対応を称賛する声も多いのですが、その一方で運営に対する不信感を訴える声が出始めています」（芸能記者） 　Xを見ると、今回の決定に対するファンたちの複雑な思いが飛び交っている。 《チケ外れた人は大喜びだけど、現地組は正直複雑だよね。「無料」生中継って…。仕事休んで飛行機で赴いて、お金と時間かけて、現地で過ごす時間のの暑さの心配とかもして。全員置いて行かないなら、そこも配慮して欲しかったな》 《無料配信してくれて世界中みんなで風さんのLIVEを楽しめるのは本当に最高だと思う。でも発表が遅すぎないか？ということ。なぜリセール前に発表してくれなかったのか？ということ。もう運営側に不信感しかない》 《するとしてもせめて後日配信にしてほしかった。頑張ってとったんだから自分たちの特権にしたかった》 「藤井さんは、2021年にも日産スタジアムで無観客ライブをおこなっています。当初は入場無料の招待制ワンマンライブが予定されていましたが、コロナ禍のため、直前でYouTubeでの生配信に切り替える判断がくだされたんです。ピアノの弾き語りでしたが、YouTubeでは17万人以上が同時視聴し、世界的に話題を呼びました。 　当時は、全員無料が前提だったので不公平感はありませんでした。しかし、今回はチケットそのほか諸々にお金を使った現地組と、無料で楽しめる自宅組とに分かれることに。情報が後出しだったこともあって、不満が噴出したのではないでしょうか」（前出・芸能記者） 　さまざまな事情で現地に行けないファンのことを考えれば、無料生中継で、より多くの人がライブを楽しめるようになるのはいいことのはずだ。だが、配信日を少し遅らせるなど、もう少し現地組への配慮が必要だったかもしれない。