キム・ムジュン、二宮和也&竹内涼真と共演!「ブラックペアン2」出演にチェ・ジョンヒョプからアドバイスも
二宮和也主演のドラマ「ブラックペアン シーズン2」(TBS)が7月7日(日)からスタート! 本作は、2018年に放送された日曜劇場「ブラックペアン」の待望の続編で、6年ぶりに日曜劇場に帰還する。 【動画あり】“チェ・ジウの息子役”韓国俳優キム・ムジュン、笑顔満開の自撮りメッセージも 本作に韓国の若手俳優キム・ムジュンが出演することが発表されると注目の的に。日本でドラマ初出演となる彼は、主演の二宮和也や竹内涼真と共演し、どんな演技を見せてくれるのだろうか。 今回、Kstyleではそんなキム・ムジュンにインタビューを実施! 出演が決まったきっかけや撮影中の様子、共演者とのやりとり、さらに、「Eye Love You」でブームを巻き起こしたチェ・ジョンヒョプとのエピソードまでたっぷりと話してくれた。 日本でドラマ初出演!「日本に行ってオーディションに」 ――今回、日本のドラマである『ブラックペアン シーズン2』に出演することになった経緯について教えてください。 キム・ムジュン:きっかけで言うと、実は僕の事務所の社長が日本の方なんです。韓国でマネジメントのお仕事をしている日本の方なのですが、社長は以前から自社の俳優たちが日本で活動できるような場を探していたんです。「ブラックペアン シーズン2」にちょうど韓国人の役があって、僕がオーディションに参加する機会を作ってくれたんです。その後、実際に日本に行ってミーティングをして、オーディションを経て出演することになりました。 ――合格の理由については伺っていますか? キム・ムジュン:特に伺っていなくて、僕も気になってはいるのですが(笑)。あえて聞くようなことも今のところしてはいません。合格の知らせを受けたときは、ただただとても嬉しい気持ちと、ありがたい気持ちでした。「なぜ自分が?」ということを考える暇もなかったように思います。 ――「ブラックペアン シーズン2」の出演が決まって、準備をしたことはありましたか? 日本語の勉強法など気になります。 キム・ムジュン:事務所の社長が日本の方なので、言葉の発音や抑揚はもちろん、文化や礼節について教えてもらいました。日本は尊敬語ひとつにも段階があるじゃないですか。僕は慎重な性格なので失礼にあたらないようにしようということは気にしていて。社長だけでなくスタッフの方にも日本で生活していた方がたくさんいらっしゃるので、皆さんに助けてもらいながら一生懸命日本語を勉強しました。 ――社長は「ブラックペアン シーズン2」への出演が決まったときにどのような心境だったのでしょうか? キム・ムジュン:正直に言って、社長も代表も「よくやったね~絶対大丈夫だよ~!」と手放しで歓迎してくれるスタイルではないです(笑)。なので、当時は「おお、そうか。頑張って」みたいな、関心無さ気な感じだったのですがスタッフから後で聞いた話では、「君の前だからそういう態度だったけど、いないところではそれはそれは喜んでいたよ」と聞きました(笑)。とても大切にしてくれているというか、いつも後押ししてくれる人たちです。 ――本作で演じるキャラクターは、どのような人物ですか? ご自身と似ている部分などありますか? キム・ムジュン:僕は劇中でパク・ミンジェという韓国人の研修医を演じているのですが、彼は母親をとても大切にする孝行息子で、明るい性格でいたずらっ子な一面もあります。活発だけど礼儀正しい、そんな性格をしています。僕とは全般的に似ていると感じます。なんて言えばいいのかなありのままやってみよう、と思えるキャラクターです。 ――初撮影の時、どんな気持ちで挑みましたか? その時に印象に残っている出来事は? キム・ムジュン:初めての撮影が日本の病院だったのですが、そのときは日本語も上手ではなくて、日本の作品だし当然出演者の方々も皆さん日本人じゃないですか。なので、本当に緊張していました。自分の未熟な点が見えたら失望させてしまうのではないか、と緊張しながら撮影に向かいました。ところが、初日から一緒だった竹内涼真さんがとてもよく気遣ってくれて演技的な部分でも手助けしていただいて、気楽に過ごすことができました。 二宮和也&竹内涼真と共演!「涼真ヒョン」に感動した瞬間 ――共演者の方々も個性・実力のある俳優陣が揃っていますが、第一印象はいかがでしたか? 早速、竹内涼真さんのお話もありましたが。 キム・ムジュン:二宮和也さんも竹内涼真さんも台本読みのときに初めてお会いしました。竹内涼真さんが僕より年上のお兄さんなので、涼真ヒョン(涼真兄さん)と呼ばせてもらっています。涼真ヒョンはとても背が高くて、体格も良くて、そしてにっこりと笑ったときの顔が本当に可愛らしくてそんな人が、僕に向かってのっしのっしと歩いてきて、「よろしくお願いします」と手を差し伸べてくれたんです。台本読みが終わってから涼真ヒョンが僕に積極的に話しかけてくれたんです。「日本語の勉強はどのぐらいしているの?」「日本語が思ったよりすごく上手だね」と声をかけてくれて、自信を持たせてくれました。そのときのことが感動的でした。 ――二宮和也さんはいかがですか? キム・ムジュン:二宮和也さんは、僕が事前に「ブラックペアン」のシーズン1を観ていたのですが、そうするとどうしても渡海先生(シーズン1での役柄)のイメージがすでにあるじゃないですか。渡海先生は無表情で感情をあまり表に出さないキャラクターなので、少し怖かったし話しかけるのも戸惑いました。だけど「初めまして~私はキム・ムジュンです」と日本語で挨拶をすると、満面の笑顔で「わ~、よろしくお願いします!」と言ってくれたんです。とても素敵でした。 ――日本のドラマに出演が決まっていかがでしたか? 実際に撮影が始まって感じた韓国の現場との違いがあれば教えて下さい。 キム・ムジュン:「ブラックペアン シーズン2」に出演することもまだ知らなかったタイミングで、「(日本のドラマが決まったら)作品に関するミーティングをすることもある」とは伺っていました。その段階ですでにシーズン1は観ていたので、シーズン2への出演が決まったと知らされたときは本当にびっくりしました! 実際に撮影するようになってから、韓国とあまり大きな違いはないなと思いました。リハーサルをして、監督と話をして、出演者同士も話をして大枠は日本も韓国も同じだと思います。ただ、現場でのやりとりが日本語になるので、雰囲気がどんな感じなのか、どんな話をしているのかがなかなか掴めなくて、そういった部分で難しさを感じたという部分が個人的にはあります。 ――撮影は日本語での演技がほとんどですか? セリフを覚える作業や、現場での撮影をどのように進められたのか気になります。 キム・ムジュン:そうですね僕が演じているのは韓国人だけど日本語で話すというキャラクターで、セリフの95%が日本語です。まだまだ日本語が未熟で、発音もそうだし抑揚もなので、少なくともつっかえるようなことはやめよう、と心掛けました。ひたすらに台本を読みながら覚えながら繰り返し練習をしていて、監督も共演者の方々もその都度たくさん手助けしてくれています。おかげさまで、これまで大きな問題なく過ごせています。 ――現場では積極的に話しかけるほうですか? 撮影現場の雰囲気も気になります。 キム・ムジュン:撮影中にたくさんの方とお会いすることはなくて、涼真ヒョンと現場で会うことが一番多いです。なので、涼真ヒョンのお話をさせていただきたいのですが、いつも気を配ってくれて、僕に現場の状況を教えてくれたり、良くしていただいています。プライベートで飲みに行ったこともあって、言葉は通じないけどお互いにスマホの翻訳機を使って会話して、ふざけたりすることもあって、演技の話から個人的な話まで日本のおすすめグルメやカフェなどを教えてもらいました。こんなふうに、僕が気楽に過ごせるようにしてくれているのだと感じています。 ――その際に教えてもらった日本語はありますか? キム・ムジュン:日本語ですか(笑)! 涼真ヒョンが初めて話かかけてくれた言葉が、「上手ですね」でした。アドリブで「日本語上手ですね」と言ってくれたという状況なのですが、あとで「上手ですねはどういう意味ですか?」と聞き返して、言葉の意味を知ったときは自信感がアップしました。それで、上手ですねは今でも忘れず覚えています(笑)。 日本の第一印象は?気になる休日の過ごし方 ――これまで日本には来たことはありましたか? 日本の第一印象はいかがでしたか? キム・ムジュン:日本は初めてでした。オーディションのときに初めて訪れたのですが、韓国のソウルから東京に来て「これこそが都市というものか!」と思わされました。なんというか、とても高いビルがたくさん建っているし、道端にゴミが全然落ちてないし、クラクションの音が聞こえてくるということもなくて、本当に良い印象を受けました。「都会に来たんだ」という印象がありました。 もちろん言葉があまり通じないのでコンビニやレストラン、公共交通機関を利用するときは大変でしたが、事務所のスタッフの方たちが常に側にいてサポートしてくれるので、大きな問題には感じませんでした。 ――日本での休日の過ごし方が気になります。 キム・ムジュン:特別なことはないのですが、宿を出てGoogleマップを見ながら散策をしました。カフェやレストランを探して実際に行ってみたのですがそのカフェで何を注文しようか迷っていたら、店員さんが韓国語で「韓国の方ですか?」と声をかけてくれたんです。その方も韓国の方で、「韓国語で注文していただいて大丈夫ですよ」と言ってくれたんです。韓国以外の場所で韓国の方に出会えたことも嬉しかったですし、びっくりしました。 ――その店員さんは、この後ドラマを見て「あのときのお客さんでは?」とびっくりするでしょうね。 キム・ムジュン:いやいや~(手を振りながら)。なぜかというと、そのカフェでは何も買えなかったんです。僕はSuicaとカカオペイとクレジットカードしか用意していなかったのですが、そのお店は現金とPayPayしか対応していなくて決済ができなくて、結局すぐ出てきてしまいました(笑)。 「Eye Love You」チェ・ジョンヒョプと電話も!仲良しエピソード ――日本の地上波ドラマに出演することが決まり、周囲の方からの反応はいかがでしたか? キム・ムジュン:最近は日本でチェ・ジョンヒョプ先輩が出演したドラマ「Eye Love You」が話題になりましたよね。ジョンヒョプ兄さんとは2回共演したことがあって、もともと親交があるんです。「Eye Love You」の出演の話を聞いたときは、僕もびっくりしました。日本のドラマに韓国の俳優が出演することが珍しいじゃないですか。当時は不思議な気持ちでしたが、「Eye Love You」の最終回から数ヶ月後に自分が「ブラックペアン シーズン2」に出演することが決まって。「兄さん、僕もTBSのドラマに出るよ」と言ったんです。すると「ええ? 君もTBSに出るの?」とびっくりしていました。ほかの人の反応もそんな感じで、日本のドラマに出演することに対する驚きが多かったです。「日本で撮影するの?」とか「日本での仕事がうらやましい」とか、「行ったり来たりは大変そうだね」とか、人によって様々な反応でした。 ――「Eye Love You」は日本で大ブームを巻き起こしました。チェ・ジョンヒョプさんからアドバイスはありましたか? キム・ムジュン:出演が決まったときに電話をしたんですよ。「兄さん、僕日本のドラマの撮影が決まったよ。なにか助言はない?」って聞いたんです。そうするとジョンヒョプ兄さんは日本の現場で経験したことを踏まえながら、よく使われる用語ですとか、日本で撮影をうまくやるコツを教えてくれました。あとは、「がんばれ!」とか(笑)。「きっとうまくいくよ!」と元気づけてくれました。 6月1日には日本で兄さんのファンミーティングがありましたよね? そのときも電話して、「ファンミーティング頑張って、僕も頑張っているから」と伝えました。いつもお互いに声を掛け合っています。 ――キム・ムジュンさんが考える「ブラックペアン シーズン2」の注目ポイントや魅力を教えて下さい。 キム・ムジュン:ひとまず、緊張感のあるテンポの良さを挙げたいです。そして、シーズン1は外国人の登場がありませんでしたが、今回のシーズン2で僕が韓国人の研修医として登場します。僕が演じるキャラクターに関する好奇心をくすぐるポイントが各話に散りばめられているので、その点に注目しながら楽しんでいただきたいです。 ――最後にKstyleをご覧の皆さんにメッセージをお願いします。 キム・ムジュン:今回「ブラックペアン シーズン2」で初めてお会いすることになりましたが、まだまだ日本語が未熟で至らない部分もあるかと思います。それでも一生懸命準備をして撮影に臨んでいるので、温かい目で見守っていただけると幸いです。日本の作品に恥ずかしくないよう、一生懸命撮影します。「ブラックペアン シーズン2」にたくさんの関心をお願いします。ありがとうございます! (取材:尹秀姫) ■番組概要 TBS日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」 放送日時:7月スタート 毎週日曜よる9:00~9:54 【スタッフ】 製作著作:TBS 原作:海堂尊 「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫) 脚本:槌谷健、守口悠介 ほか プロデュース:伊與田英徳、武藤淳、佐久間晃嗣 【出演者】 二宮和也、竹内涼真、葵 わかな、キム・ムジュン、内村 遥、今野浩喜、森田甘路、ヤマダユウスケ、松川尚瑠輝、水谷果穂、田中みな実、神野三鈴、橋本さとし、段田安則、小泉孝太郎、内野聖陽 TBS「ブラックペアン シーズン2」サイドストーリー「ブラックペアンと言いたくて」 放送日時:7月11日(木)スタート 毎週木曜深夜1時59分~2時09分 (※一部地域除く・時間変更の場合あり) 配信先・日時:TVer・TBS FREE・U-NEXT Paraviコーナー 第1話:「ブラックペアン シーズン2」第1話放送終了直後より配信開始 出演者:今野浩喜 / 内村遥 / キム・ムジュン / 森田甘路 / ヤマダユウスケ / 松川尚瑠輝 / 水谷果穂 脚本:伊達さん ほか チーフプロデューサー:伊與田英徳 プロデューサー:武藤淳 / 佐久間晃嗣 演出:馬田翔永 / 伊東祥宏 製作著作:TBS 原作:海堂尊 / 「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)
Kstyle編集部