砂漠緑化実現のカギは“おむつ” 小学生が考えたスゴすぎる自由研究 使命は「地球を救うこと」
未来の地球を考える――そんな壮大なテーマについて子どもたちが自ら考え発表するコンテストが開催された。小中高校生が対象で、これまでに海藻を使って開発した「おかずカップ」や、地球温暖化を3Dプリンターで止める方法など、レベルの高い作品が受賞している。このうち今年受賞した作品で、砂漠の緑地化をテーマに発表した小学生を取材した。 【写真を見る】砂漠緑化実現のカギは“おむつ” 小学生が考えたスゴすぎる自由研究 使命は「地球を救うこと」 ■医師の中村哲さんに憧れて… 科学が大好きという大分県国東市に住む小学2年生の男の子。ペンネーム“まろくん”の名で勉学に励んでいる。まろくんは今年、世界中で起こっている様々な問題の解決に向けてアイデアを発表する「FRaU SDGs eduこどもプレゼン・コンテスト」に初めて応募。小学校低学年の部で1位の優秀賞に輝いた。 まろくん: 「レプリカの砂漠を作って、いろんな研究を進めて何度か失敗したけど、受賞した時はまさかと思ってとてもうれしかったです」 まろくんの研究テーマは「砂漠緑地化プロジェクト」。アフガニスタンの貧しい人々を救い、凶弾に倒れた医師の中村哲氏を知ったのがきっかけ。砂漠に水路を作って緑地化を成功させた中村氏の活動に感化され、小学生でも出来る緑地化の研究を始める。 まろくん: 「暑くて燃える砂漠の中で作業しているのに中村先生はいつも笑顔なんだよ。真剣な時はすごい顔をして患者を背負っている。用水路が崩れた時は、それを直せるのなら死んでもいいと言って中に潜ったと聞いている。命を懸けて取り組む姿をみて尊敬するようになった」 ■砂漠の緑地化…ヒントは妹の紙おむつ 小さいころから、どんなことにも疑問を持ち、知識を深めてきた。保育園時代にはアインシュタインが唱えた相対性理論の絵本に魅せられ、科学に興味を持ち始める。 そして小学1年生の時、子どもを対象にした科学の教室「うちらぼ」(別府市、代表:加世田国与士さん)の存在を知り、すぐに飛び込んだ。「うちらぼ」では小学生を中心に自由研究スタイルの講座が展開されていて、まろくんは週1回オンラインで講座を受けている。