新防災拠点で初の避難所開設訓練 災害への備え強化【長野市】
地震や水害など、災害への備えを確認する会場となったのは、実際の避難所です。 2019年の台風19号災害で被災した長野市で、新たに完成した防災拠点を使った避難所開設訓練が、初めて開かれました。 千曲川の堤防が決壊し、長野市に大規模な浸水被害をもたらした2019年の台風19号災害。 豊野防災交流センターは被災した豊野地区に今年8月、完成しました。 土砂災害と地震の緊急避難所に指定されています。 市の避難所開設訓練の会場は例年市役所でしたが、今回初めて実際の避難所で開かれました。 職員32人が参加し、まず避難所開設チームと避難者役に分かれて訓練を始めました。 「訓練開始」 ■職員 「体調不良の方はこちら体調不良じゃない方はこちら」 発熱者やペット同伴、車いすユーザーなど避難者に応じた対応を取ります。 そしてダンボールベッド作りにも取り組みました。4人で協力して完成したベッドに横たわると… ■職員 「気持ちいいです。硬いでも布団敷けば気にならないですね」 屋外でマンホールトイレや浄水器の使い方の説明も受けたほか、水だけで作れる非常食も実際に食べてみました。 ■職員 「チーズみたいな味がする。粘度が高くて。意外と美味しいです」 (Q訓練を振り返って) 「てきぱき、素早く正しい判断するのは難しいんですけど、訓練通してできるようになっておけば」 ■長野市危機管理防災課長・小林弘明さん 「今日出た職員はまだ一部なので、職場に帰って伝えてもらえれば」 実際の避難所を使って初めて実施した訓練。迅速で的確な支援体制を作り、災害に強いまちづくりを目指します。