「CS、日本シリーズで先発ローテーションとして投げれるようにアピールしたい」ソフトバンク大津亮介が〝絶対条件〟クリア 1カ月ぶり1軍マウンドで力投
◆オリックス0―3ソフトバンク(15日、京セラドーム大阪) 約1カ月ぶりの1軍のマウンドで、ソフトバンクの大津亮介が力投した。「何がなんでも勝つ気で投げた」と108球を投じて8回無失点。久々の白星とはならなかったが、開幕当初の頼もしさを見せた。 ■大津が試合前に談笑するのは投球フォームが似ていると言われる〝あの投手〟【写真】 初回と2回はいずれも得点圏に走者を背負い、先制のピンチを迎えるも150キロに迫る直球とブレーキの聞いたチェンジアップなどで後続を断った。3回から7回までは走者を1人も許さない完璧な投球。8回にこの試合3本目の安打を打たれるも、好調の太田椋を右飛に打ち取り、点は与えなかった。 6月29日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)で6勝目を挙げてからは思うような投球ができていなかった。課題だったのは、直球と同じ回転でチェンジアップの軌道を描く新球「真っチェ」。2軍での再調整を言い渡された際、その球種を開幕当初と同じ状態に戻すことが再び1軍のマウンドに戻って来られる〝絶対条件〟だった。 1カ月の2軍生活の中で「体のメカニクス的にずれてきて、肘が下がっていた。欲が出て空振りを欲しいから抜きすぎてた部分があった」と分析。この試合では「恐れずに120キロ台を絶対出すというイメージだった」と強く腕を振り、オリックス打線を圧倒した。倉野信次投手コーチも「しっかり良い時間をファームで過ごせていたんだなというふうに見えました」と及第点を与えた。 味方の援護がなく約2カ月半ぶりの勝利とはならなかったが、「手応えはある」と充実感を口にする。松本晴が左足首のねんざで出場選手登録抹消された中、大津が見据えるのはポストシーズンでの5番手だ。「この先も同じピッチングをずっと続けて、CS、日本シリーズで先発ローテーションとして投げられるようにアピールしたい」。頼もしい姿で帰ってきた右腕は、もう誰にも負けるつもりはない。(大橋昂平) 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 小久保監督一問一答完全版】 「今日、俺冴えてなかったので」【▼一問一答完全版は下記関連リンクからから▼】
西日本新聞社