女子日本代表、高さに苦しみハンガリーに惜敗、パリ出場権は最終戦の結果次第に[FIBA女子オリンピック世界最終予選2024]
リバウンドに苦しみ、ハンガリーに惜敗
現地2月9日、AKATSUKI JAPAN女子日本代表(FIBAランク9位)はFIBA女子オリンピック世界最終予選2024(OQT、ハンガリー・ショプロン)2戦目で、ユーロバスケット2023で4位になった地元ハンガリー(同19位)と対戦。32-32で迎えた後半、リバウンド争いで劣勢になり、ハンガリーに逆転を許すと4Qに入ってもリードを作れず。75-79で敗れてパリ五輪出場権獲得は2月11日のカナダ(同5位)戦次第となった。 【表】女子日本代表チームOQTメンバー表をチェック 大会初戦の昨日、スペイン(同4位)に対して86-75と大きな1勝をあげた日本は昨日と同じNo.32宮崎早織、No.23山本麻衣、No.27林咲希、No.88赤穂ひまわり、No.8髙田真希が先発。試合開始から足を動かしてプレッシャーをかけていくと、ローテーションも上手くいってミスを引き出す。そしてNo.88赤穂のレイアップで先制。さらにNo.8髙田の3Pシュート、No.27林、No.88赤穂のシュートで9-0というスタートを切る。ハンガリーに初得点を許すが、すぐにNo.8髙田が2本目の3Pシュートを沈めて残り6分半で12-2と10点差に。 その後、No.12吉田亜沙美、No.4川井麻衣、No.3馬瓜ステファニー、No.30馬瓜エブリン、No.31平下愛佳というラインナップに。208cmNo.44ベルナデット・ハタールに入れて得点するハンガリーに対して、日本はNo.4川井のレイアップのみに。3点差まで迫られたが、終了間際にNo.3馬瓜スが3Pプレーを決めるなどで22-13として1Qを終えた。 2Qは互いにディフェンスが目立つ展開となって得点が動かない。残り7分強からNo.27林が2本の3Pシュートを成功。さらにNo.32宮崎のレイアップも出て残り5分で30-18とする。バックコートからプレッシャーをかけて時間を削っていく日本だが、ハタールの高さに苦しむと攻防でリズムが悪くなる。約3分半得点がなかった日本はNo.23山本のフリースローで得点したものの、地元ファンの声援を受けるハンガリーに詰められ、32-32でハーフタイムを迎えた。日本の3Pシュートは16本中4本成功。リバウンドでは15-25と2桁差を付けられた。 後半開始直後は一進一退の攻防が続く。No.8髙田のミドルシュート、No.88赤穂のレイアップで4点リードするが、ターンオーバーも出てすぐに追いつかれると No.4デボラ・ドゥベイにレイアップを決められて41-42と逆転を許す。日本はズレを作れず、オープンでのシュートが打てない。No.8髙田、No.3馬瓜スのフリースローで追加点を奪うが、1ポゼッションで追いかける状況に。終了間際No.32宮崎のレイアップで2点差にしたが、No.4ドゥベイに3Pシュートを決められて48-53で4Qへ。 逆転勝ちを狙う日本は4Q、まずNo.88赤穂のレイアップ、No.27林がトップからディープ3Pシュートで追いつくと、No.88赤穂がカットするとNo.32宮崎からパスを受けてリバース・レイアップ。残り8分半で55-53としたが、No.44ハタールにインサイドで、No.4ドゥベイに3Pシュートを得点されて5点差を付けられる。 ここでタイムアウトを取った日本は、No.23山本が3Pシュート2本を沈めるなどで得点源に。何とか詰めようとするが、No.18レカ・レリックに3Pシュートを許して残り4分で63-69に。日本はNo.32宮崎がレイアップ、3Pシュートで得点し、3点差まで迫ると、No.23山本のスティールからNo.8髙田が決めて残り2分半で70-71と迫る。 残り2分、ハンガリーはNo.4デュベイがインバウンズプレーから決めるが、日本は直後にNo.32宮崎が3Pプレーで73-73と同点に。しかしハンガリーはNo.14ドルカ・ユハーシュが3Pシュートを決め、残り1分半で3点差に。相手の攻撃を凌ぐ日本だが、リバウンドが奪えず。残り53.9秒、No.18レリックがフリースローを1本決めて4点差に。日本はすぐにNo.32宮崎がレイアップを決める。さらに相手ターンオーバーからNo.32宮崎が3Pシュートを放つがこれは決まらず。その後はファウルゲームとなったが、75-81で惜敗。パリ五輪出場権獲得は2月11日日本時間23:00から開始のカナダ(同5位)戦次第となった。 日本はNo.32宮崎、No.23山本がチームトップの15得点。No.8髙田が14得点をマーク。2Pシュート成功率は56.25%(18/32)、3Pシュート成功率は32.14%(9/28)をマークしたが、リバウンドは23-43と20本差に。セカンドチャンスで19得点(日本2点)を奪われてしまった。 ■記者会見 宮崎早織選手「負けて悔しいですけど、まだ明後日の試合が残っているので、しっかり切り替えて明後日に向けて、頑張りたいと思います」 恩塚亨HC「アウェイの非常にタフな状況の中、最後まで戦い抜いてくれたと思っています。途中オフェンスが停滞した時間帯にディフェンスも少し緩くなり、流れを持っていかれてしまった。それが敗因だと思っています。選手たちは勝利に値する力を持っています。次の試合、勝利に導けるように努力します」 ------------------------------ FIBA女子オリンピック世界最終予選2024」 大会名称:FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournament 2024 (FIBA女子オリンピック世界最終予選2024) 開催期間:2024年2月8日(木)~11日 (日) 開催地:中国、ベルギー、ブラジル、ハンガリー 大会公式サイト(英語):https://www.fiba.basketball/oqtwomen/hungary/2024 ■ハンガリー会場試合予定 <2月8日(木)> 現地16:30(日本時間24:30)開始予定)/日本(同9位)86-75スペイン(同4位) 現地19:00(日本時間27:00)開始予定)/カナダ(同5位)67-55ハンガリー(同19位) <2月9日(金)> 現地15:30(日本時間23:30)開始予定/スペイン60-55カナダ 現地18:00(日本時間26:00)開始予定/日本対ハンガリー <2月11日(日)> 現地15:00(日本時間23:00)開始予定/日本対カナダ 現地17:30(日本時間25:30)開始予定/スペイン対ハンガリー 【放送・配信】 ・NHK BS 放送日程(※いずれも日本時間) 2月8日(木) 24:20~ 2月9日(金) 25:45~ 2月11日(日) 22:50~ https://www.nhk.or.jp/bs/ ・DAZN https://www.dazn.com/ ※詳細は、公式情報で確認を 【組み合わせ】 中国開催:プエルトリコ(12位)、中国(2位)、ニュージーランド(23位)、フランス(7位) ベルギー開催:セネガル(20位)、アメリカ合衆国(1位)、ベルギー(6位)、ナイジェリア(11位) ブラジル開催:ブラジル(8位)、ドイツ(25位)、セルビア(10位)、オーストラリア(3位) ハンガリー開催:スペイン(4位)、ハンガリー(19位)、カナダ(5位)、日本(9位) ※ランキングは2023年8月21日更新のもの