シーク教徒殺害、容疑者を逮捕 カナダで、インド「暗殺部隊」か
【ニューヨーク共同】カナダ警察は3日、同国内で昨年6月、インドでのシーク教徒独立運動に関わった男性が殺害された事件で、インド国籍の容疑者3人を逮捕した。カナダ放送協会(CBC)が報じた。警察はインド政府から指令を受けた「暗殺部隊」のメンバーとみている。 シーク教徒殺害、インド関与か カナダ、大使館関係者を追放
事件はカナダとインドの外交問題に発展した。カナダのトルドー首相が昨年9月、インド政府が関与した可能性を指摘したことで両国関係が急速に冷え込んだ。 カナダ国籍でインド系のハルディープ・シン・ニジャル氏=当時(45)=が昨年6月18日、カナダ西部のシーク教寺院駐車場で銃撃され死亡した。インド政府は過激派幹部とされるニジャル氏を「テロリスト」に指定していたが、殺害への関与は否定した。 CBCは警察関係者の話として、暗殺部隊のメンバーがそれぞれ銃撃、運転、見張りと役割を分担していたと伝えた。警察は数カ月前に部隊の存在を把握し、捜査していた。カナダ国内での他の殺人事件3件にも関与した可能性があるとみているという。