富山マラソンで「サブ3」をサポート ペースランナー初挑戦の中山さんがランナーを励まし記録達成
富山テレビ放送
過去最多の1万5000人が参加した富山マラソン。 市民ランナーが憧れる3時間未満での完走、「サブ3」を達成した人は今年は231人でした。 その記録達成を後押ししたペースランナーの男性を追いました。 *中山隼人さん 「『今、ともに、前へ』という(富山マラソンの)コンセプトにもあるように県内外から参加されるランナーの方をしっかりリードして最後喜びを分かち合えれたら」 氷見市の中山隼人さん。 今年初めてペースランナーに挑戦しました。 氷見市の中学校で教員をする傍ら毎日10キロ以上走る市民ランナーです(ベストは2時間38分23秒)。 *中山隼人さん 「富山マラソンがなかったらフルマラソンを走っていないかもしれないので」 中山さんは8年前、多くの人が走る大会にひかれ人生初のマラソンとして富山マラソンに出場しました。 そして今年マラソンの楽しさを多くの人に知ってもらいたいと今回初めてペースランナーに名乗り出ました。 中山さんのペースランナーとしての富山マラソンがスタートしました。 大きな集団を率いて序盤は沿道の声援を受けながら淡々とペースを保っていきます。 *中山隼人さん 「皆さんリラックスして走られているのでここは向かい風なので僕らが風よけになって後半頑張ってもらいたいと思います。」 中山さんが引っ張る3時間切りを目指す集団は富山マラソンの難所新湊大橋に差し掛かります。 *中山隼人さん 「皆さん思ったより短いので頑張りましょう。」 勾配や向かい風で徐々に集団が減っていく中、中山さんは声をかけ続けます。 *中山隼人さん 「皆さんペースばっちりですよ。リラックスしていきましょう。」 しかしここからが3時間切り、いわゆるサブ3達成の難しいところ。 集団は37キロを通過した時点で10人程度に・・・ *中山隼人さん 「今2時間37分28秒。残り23分ありますのでちょっとずつ貯金を使ってフィニッシュしましょう。」 マラソンも最終盤、サブ3達成へ粘るランナーの背中を押します。 ゴール間際で中山さんは初のサブ3を目指すランナーに並走します。 *中山隼人さん 「59分!いける!いけるよ!絞り出して!」 *初のサブ3達成ランナー 「ありがとうございました」 中山さんは最後までランナーを励ましペースランナーとしての役割を果たしました。 *中山隼人さん 「とにかくほっとしているというか任務を達成できて良かった。最後僕がぎりぎりで引っ張った方とかが初サブ3という風に2~3人に言っていただきアシストできてよかった。僕と一緒に走った方の前へ進む原動力になれたのであれば本当にうれしい限り」
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